お彼岸だったね。太平洋戦争で亡くなった身内がいるんだけどさ、学校では、日本は悪い国で、近隣諸国にものすごい迷惑をかけたみたいなこと、教えられるよね。とすると、戦争で亡くなった人って、犬死にだったってことなのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『国家の気概』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
第二次世界大戦で、日本がしたことと、同盟国であったドイツがしたことには違いがあります。
ドイツはユダヤ人の大虐殺を行っています。何百万人ものユダヤ人を、善悪によるのではなく、「ユダヤ人である」という理由だけで迫害し、アウシュビッツ強制収容所などに送り込み、毒ガスで殺したりしました。
一方、日本がしたことは何でしょうか。それは、「日本が戦わなかったら、どうなっていたか」ということを考えてみれば分かります。
第二次世界大戦の前には、アジアのほとんどの国は欧米の植民地になっていました。四年間、アメリカと戦った結果、日本は負けましたが、アジアの国々は、ほぼすべて独立できたのです。そして、アフリカの国々も独立していきました。この部分については、やはり「解放戦争」としての面があったと言えます。(中略)
もちろん、「アジアを解放する」といっても、その戦いの過程においては、朝鮮半島や中国、その他のアジアの国々の人々が巻き添えになっているので、その点については、私も心が痛みます。
ただ、当時、「黄色人種は劣等民族であり、白色人種には絶対に勝てない」と思われていて、アジアの国々は独立できないでいたし、インドも、百数十年もの間、イギリスに支配されていたわけです(中略)が、欧米と戦って勝てるところを、日本がアジアの人々に見せたために、この欧米の論理が崩れたのです。(中略)
日本は戦争に負けましたが、航空母艦決戦を行うなどして、四年近く、アメリカと戦いました。(中略)最後は日本も降伏するわけですが、アメリカ軍は硫黄島と沖縄での戦いを見て、心底、日本人が怖くなったのです。これは本当です。
硫黄島の戦いでは、日本よりアメリカのほうが死傷者数は多かったのです。沖縄戦でも、アメリカは多くの死傷者を出しました。
硫黄島と沖縄で必死に戦ってくださった方々のおかげで、日本本土への上陸作戦は回避されたのです。アメリカは、「日本本土に上陸して地上戦を行ったら、アメリカ人の死者は百万人では済まない。日本本土への上陸作戦はできない」と判断し、原爆を落として何とか決着をつけようとしたわけです。(中略)
日本軍が戦ったことの功罪はいろいろあると思いますが、少なくとも、「功」の一つとして、「『有色人種は差別してもかまわない。有色人種は劣性民族なので、彼らの国を植民地にしてもかまわない』という欧米の論理を崩した」ということが挙げられます。このことは、大きな功績として認められるべきです。
もう一つ大事な点は、本土決戦が回避された結果、「戦後、日本が発展するための余地が残った」ということです。勇ましく戦って亡くなられた方々のおかげで、戦後、日本はまだまだ発展することができたのです。
敗戦によって、いったん〝ゼロ″になったかと思われましたが、それまでに蓄積した技術力や学問の力、国民の勤勉性はなくなりませんでした。そのため、戦後、日本の歴史で過去最高と思われるような発展を享受できています。
尊い命がたくさん失われましたが、決して無駄死にではありません。「勇ましく戦った方は英雄である」と考えてよいと私は思うのです。
(58~68ページ)
戦争で尊い命がたくさん失われたが、決して無駄死にではなく、「勇ましく戦った方は英雄である」と考えてよい。
日本とドイツがしたことの間には大きな違いがあって、日本が黄色人種も白色人種に勝てることを見せた結果、欧米の植民地だったアジア・アフリカの国々はほぼすべて独立できたから、この部分については「解放戦争」としての面があった。
硫黄島と沖縄で必死に戦ってくださった方々のおかげで、日本本土への上陸作戦が回避された結果として、戦後、日本が発展する余力が残り、日本は大発展することができた──。
太平洋戦争の霊的真相については、一度、ご紹介しましたので、今日は、合わせて説かれている霊的な部分は省略して、この世的に理解できる史実部分に絞ってご紹介しました。
お墓参りするときに、こういう史実を知っているだけでも、胸を張って、尊敬の念いで、ご先祖さまを供養できるのではないかと私は思っているのです。
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『国家の気概』
大川隆法著 |
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