今朝、寝坊しちゃって、だんなさんに、朝ごはん出してあげれなかったんだよねー。だんなさん怒ってるのに言い返しちゃって、朝から夫婦ゲンカ。あーあ。どうしたらよかったのかなあ? なーんて悩み持ってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『コーヒー・ブレイク』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
「朝、ご主人が起きて待っているのに、奥さんは寝ていて、ごはんがまだできていない」というときがあります。(中略)
ここで、戦いをして、心に毒をつくるというのは、間違いです。
「しまった!」と思ったところからが勝負です。「『しまった』と思ったところから、いかに切り抜けるか。そして、よい結論まで到達するか」ということです。
「人間は、二つのことを同時に考えられない」という法則があります。こういうときには、その法則を使うのです。別名、「子供だまし」ともいいます。
幼い子供は、ちょっと親が目を離すと、泣きます。親がそばにいないと分かると、冷遇されたと思って泣きます。そのとき、遊び用のボールなどを用意しておいて、ボンと投げるわけです。そうすると、子供は、はっとそちらを見て、急にそちらへ違いはじめます。そのあいだに用が足せるのです。
これを子供だましといいますが、ほんとうに子供は泣きやみます。
それと同じことは、ご主人が相手でもできるわけです。』
「あなた、先日、〇〇さんが、あなたは仕事ができるって、ほめてましたわ」などと、ポーンと言うと、「えっ」という感じになり、とたんに、ご主人の怒りはそこで切れます。子供だましの方法と同じです。
ご主人は、「いったい、おれの何をほめていたんだ」と訊きます。そして、奥さんから、「あなた、何か、最近、ものすごく仕事で成功されたんだそうですね」などと持ち上げられ、「まあね。言ってみれば、おれは朝飯も食わずに仕事に行くぐらい熱心な男だからね」と言います。それで終わりです。
「人間は二つのことが同時に考えられない」という法則を、「大人だまし」に使うことです。あとからフォローするのは簡単なことです。
怒りの波動や悩みの波動があったら、いったん、それを他のことにコロッと変えさせるのです。考え方を変えさせ、その想念を切ってしまいます。すごい波動を受けたら参ってしまいますから、それをバシッと切ってしまうのです。
そのあとで、また時を改めて、たとえば、ご主人が夜帰ってきたときに、おかずを一品、余分につけ、「あなた、今朝はすみませんでした。今朝の分で、余分に、これをつけておきましたから」という具合に補完するのです。
そして、その日だけのことにして、「一日一生」で終えてしまうわけです。
でも、誠実さは忘れないでくださいね。
(70~74ページ)
夫婦ゲンカって、よくあることだけど、相手の怒りの波動をまともに受けてしまうと、心に毒を作ってしまって、あとが大変。
「人間は二つのことが同時に考えられない」という法則があるので、まずは見え透いた「子供だまし」でいいから、ポーンとほめてしまって、怒りの想念を、その場でバシッと切ってしまう。
そのあとは、ときを改めて、謝るべきところはしっかり謝ってフォローすればよい──。
さすが人生の達人のお教えです。
これは「一日一生」で生きていくための具体的な方法論の一つでもあるのだと、改めて私は感じ入っているのです。
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『コーヒー・ブレイク』
大川隆法著 |
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