「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

飛行機の翼の点滅亀の鳴く 及川源作

2018-05-22 05:41:07 | 日記
翼灯をともして飛行機が飛んで行く。たぶん、家路をゆっくり歩くいつもの時間。飛行機が飛び去れば無音のはずだが亀が鳴いている。飛行機のはっきりしない点滅に、何とはなしに日が長くなって来たと感じた事に端を発した句でしょうか。「亀の鳴けり」と断定せず「亀の鳴く」とその下五は春の気配を柔らかく置いて・・・。「そろそろ旅行にでも行くか」と、ひとりごつ。そんな作者だったかもしれません。(博子)


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