私が滝に入会した頃「十七音の世界-滝の俳句を読む-」
という主宰の作品鑑賞文集が出版されており、「一握の雪を
肴に修羅の酒 鈴木三山」に“三山は他人の悪口を言わない
から、自分に向けて叱咤、悔恨、無念の言葉を発しはじめた
ものと思われる。荒れ狂うとまではいかないが、そんな自分
を修羅と言ったのだ”と、作者の人となりを知ることの出来
る文がある。そんな作者の胸に今度は蒼い炎が点っている。
高温のブルーを思わせるための「蒼」だとしたら、その志の
高さは私の想像の範囲を超えてしまうのですが、冬の滝が配
されて何やら心許ない気分も又胸中にあるのかと思ったり、
折しもソチ五輪があり、金メダルを取った羽生結弦選手の自
叙伝「蒼き炎」に浮かび上がる<負けず嫌い>が、わが胸に
も点っていると言っているのかもしれず、あえて冬の滝を轟
く夏の滝への溜めとして配されたのかと『人に優しい人は自
分に厳しいのだなあ・・・』と身が引締まる思いがする。そ
れも季語のせいかと、なかなか離れられない句でした。 (H)
という主宰の作品鑑賞文集が出版されており、「一握の雪を
肴に修羅の酒 鈴木三山」に“三山は他人の悪口を言わない
から、自分に向けて叱咤、悔恨、無念の言葉を発しはじめた
ものと思われる。荒れ狂うとまではいかないが、そんな自分
を修羅と言ったのだ”と、作者の人となりを知ることの出来
る文がある。そんな作者の胸に今度は蒼い炎が点っている。
高温のブルーを思わせるための「蒼」だとしたら、その志の
高さは私の想像の範囲を超えてしまうのですが、冬の滝が配
されて何やら心許ない気分も又胸中にあるのかと思ったり、
折しもソチ五輪があり、金メダルを取った羽生結弦選手の自
叙伝「蒼き炎」に浮かび上がる<負けず嫌い>が、わが胸に
も点っていると言っているのかもしれず、あえて冬の滝を轟
く夏の滝への溜めとして配されたのかと『人に優しい人は自
分に厳しいのだなあ・・・』と身が引締まる思いがする。そ
れも季語のせいかと、なかなか離れられない句でした。 (H)