goo blog サービス終了のお知らせ 

JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

時をかける少女BEYOND STANDARD / HIROMI'S SONICBLOOM

2008-05-31 23:53:18 | 聞いてますCDいいと思う


上原ひろみのアルバムを買ったらサイン会の整理券をもらいました。サインは欲しいけど土曜の夜に新宿までには出て行くけません。
1曲目古いピアノ音のイントロに続いて始まるのは“Softly as in a Morning Sunrise”、前作「Time Control」の最後での曲“Time Up”でわずかになった部分からスタートです。
一応前のその部分を確認してからスタートです。前のアルバムまで戻って、Time controlされている、時をかけるみたいな少女です。
“Softly as in a Morning Sunrise”はDavid Fiuczynskiとのメロディの分け合いが見事で前作からのHIROMIサウンドが余裕がでたと思える演奏です。
2曲目はアコのピアノが中心になりますが、周りはエレなので終わってみるとイメージがエレクトリックに思えてしまいます、この曲はバックはアコベースが欲しいのは前にも感じたことです。
「スタンダードの時期がきた。」と出したアルバムのようですが、上原ミュージックを聴いてきていないと、彼女の演奏の上で出したということが、解らないかもしれません。
ちょっとひしゃげたメロディはわかりずらい、ところが彼女の演奏している姿を思い浮かべれば、これがとても気持ちに入る演奏です。
坂本九の上を向いて歩こうは、ギターのFiuczynskiなど知るわけもないのですが、Tony Greyのベースソロが凄い一曲。
6曲目の“My Favorite Things”はとてもアレンジにこった演奏、拍子が変わっていく演奏で、前作のtime Contorolという言葉を思い出す曲、前作の時のコントロールという概念と今回のスタンダードが多分連なったと思います。
7曲目からただ感じとしてフュージョンバンドといいませんが、エレキギターとの構成でフュージョンバンドの色あいが強くなりました。
好みは色々ですからいいのですが、私はJAZZフィーリングをちょっとひしゃげて若若しく演奏するHIROMIが好きです。
8曲目の“XYG”はこのように弾ける人は上原なので一番ナウタイムな演奏に感じます。この演奏が一番現実的なきがします。
オスカー・ピーターソンに捧げたアルバムとしては最後の曲は、彼女が入れざるえない演奏で別枠でしょう。ピーターソンに対しての意思表示をどのようにするかということではこの形になったのでしょう。
日本アルバムはその跡にボーナストラックが追加されますが、8曲目までできって聴くとこのアルバムとしては納まりがいいとおもいます。
そして私が感じるのは、前作のタイムコントロールの、タイムに対しての感覚を好きなスタンダードに当てはめて再現したように思います。
古い曲も、新しい曲も、行き来しながら自在に操っているHiromiはデビューからときをかけているようです。
本当にタイム感に関しては脱帽です、ボーナストラック“Return Of Kung-Fu World Champion”はなんでしょうか。リズムの強い力で音楽を楽しませてくれます。
時を制御しているような少女、少女といっても結婚したのですね。
おめでとう、時を越えたアルバムでまた会いましょう。


BEYOND STANDARD / HIROMI'S SONICBLOOM

Hiromi Uehara(P,Key)
David Fiuczynski(G)
Tony Grey(B)
Martin Valihora(Ds)

1. Intro: Softly as in Morning Sunrise
2. Softly as in a Morning Sunrise
3. Clair de Lune
4. Caravan
5. Ue Wo Muite Aruko
6. My Favorite Things
7. Led Boots
8. Xyg
9. I've Got Rhythm
10 Return Of Kung-Fu World Champion

DVD

1 TIME DIFFERENCE
2 DEEP INTO THE NIGHT



コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 洞爺湖も良い結果を Violin ... | トップ | ワインが欲しい プロバンス... »
最新の画像もっと見る

10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
こちらからもTBさせていただきました (nary)
2008-06-01 10:55:44
Fiuczynskiがレギュラー・メンバーになってからは、そのぶん上原の露出度が少なくなってますが、わたし的にはこちらの方がちょうどいい塩梅で、前作といい本作といい文句なしに素晴らしかったです。
次回作はまたオリジナル曲に戻ると思いますが、できればライブ盤にしてくれるとありがたいです。
返信する
コメントありがとうございました。 (中年音楽狂)
2008-06-01 13:57:06
monakaさん,当方ブログへコメント,TBありがとうございました。こららからもTBさせて頂きました。

若いっていうのは凄いなぁ等と言ってしまうとジジむさいですが,彼女が生み出すサウンドの爽快感はやはり捨て難い魅力だと思います。これでプロダクションのレベルが高まれば更にいいんですけどね。とは言え,今後にも期待が高まる人であることには間違いありません。
返信する
次もたのしみです (monaka)
2008-06-01 20:43:39
naryさん、こんにちは,monakaです。
上原売り方上手いといえば上手いですね。
トリオの最上の状態でギターを入れて新しくしたら、普通このサウンドにないスタンダード。
次はオスカーを意識したオーソドックス、アコーステックピアノ、もう一つホーンを入れたカンフー路線、
ガンガンのライブ演奏、何が溜まっていくかで決まるのでしょうね。
返信する
Unknown (monaka)
2008-06-01 20:47:39
中年音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
上原ひろみのアルバムを無視して通りすぎることができません。
次がとても重要になりそうですね。
返信する
入手待ち (baikinnmann)
2008-06-07 05:31:37
DUETかよかったのでネット購入を決めました。
DVDが付いていない輸入版のため、まだ入手待ちです。
届くのが楽しみです。
返信する
日本人としては凄い (monaka)
2008-06-08 12:16:59
baikinnmannさん、こんにちはmonakaです。
上原は凄いことをしていると思います。
今日はレンタルで松永貴志をかりてきました。
比較になんないか。
返信する
TBさせていただきます。 (oza。)
2008-06-21 07:05:08
最後に、ボーナストラックでヤられた感じがあるのでアレですが(^^;;

アルバムとしては、余計だったかも知れませんね
次は、Sonicbloomでのライブ盤を期待したいです。個人的には..
返信する
次は (monaka)
2008-06-21 08:04:41
ozaさん、こんにちはmonakaです。
ボーナス曲とDVDでライブは一枚分ありますから、次は生ピアノをじっくり弾いたアルバムを期待しています。
返信する
聴く体力 (madame)
2008-07-16 23:48:48
私はロックとして聴きました。そのほうがしっくり来ます。そうするとギターも楽しめますね。
若さは冒険を求めます。だから大いにけっこう。
それに付き合うかどうかは、また別問題。
正直、彼女のアコピをもっと聞きたかった。
それにはアルバムコンセプトが違いますね。
返信する
プレイヤーの本質 (monaka)
2008-07-17 21:41:03
madameさん、こんにちは,monakaです。
このアルバムロックと聴くもJAZZと聴くも両方ありですが、そこに彼女のコンセプトを感じながらお付き合いしていくのです。
私も凄くアコピを聴きたいのですが、ちょっと線が細いのが今後気になるところです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

聞いてますCDいいと思う」カテゴリの最新記事