JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ブラジリアンな日 OUTRA VEZ / SADAO WATANABE

2013-07-09 20:57:18 | 聞いてますCDおすすめ


急に暑くなって、ギラッとした太陽がでているので道に濃い影が出来ている。
7月9日、今日は平日だからもちろん仕事をしているのだけれど、時々遠くを見るように遠い国のことを思う。
カリオカでもなんでもないけれど、甥っ子が大好きな国でしばらく行っていたからお土産にCDをもらったりしたのを思い出す。

“夜明けになり、ようやく
 サウダーヂが青く染まり” というのはこのアルバムの9曲目でFabiana Cozzaが歌う歌詞だけれど、昨日から何度かききながらこの国を思う人を思い描く。

渡辺貞夫の新しいアルバムは彼の一つのジャンルとなったブラジルの音楽へのサウダーヂをブラジルの地で録音した、そしてすべて渡辺貞夫の作ったブラジルへの思いです。

1曲目、タイトル曲は副題に-ふたたび-とあるように再びブラジルを訪れて感じるやわらかな、やさしいボッサ。
3曲目スローなバラッド演奏は“REQUIEM FOR LOVE”だから夜中にひとりで聴く。スワミJrのナイロン・ギターのソロが寄り添うので、別の場所で思いをはせる人が聴いているような気がする。
4曲目、サダオの曲、サダオのフレーズ、こうやってSADAO WATANABEを聴いていることができる喜び。
6曲目、哀愁あるバラッド、ギターが影のある流れでアルトによりそって“CABO VERDE AMOR”
7曲目女性ヴォーカルの後、1コーラスを同じフレーズでSADAOが吹くけれど、ヴォーカルの歌詞がそのまま残っている感じで実にいい。
8曲目は軽快なそしてジャジーとブラジリアンがまとまった暑く盛り上がる演奏、きっとライブでは演奏しますね。
10曲目はベースとギターをバックにアルトが嘆きではなく切々と運命を認めるように終わります。
こうやって聞くと今年は渡辺貞夫を聞こうといういうか、こんないいもの今聞いていないといけないのです。



これはノートの中の写真で今回夫人がとったものらしい。
こうやって今日もこのアルバムを聴いブラジリアンな一日にしているのには訳があります。明日10日がブルーノート東京で、このブラジリアン・アルバムの記念コンサートの最終だからです。
1STは完売だそうで、聴きに行くのであればしっかりと予習をしていかなければと、そしてそう決めたことがとても良かったアルバムでした。

明日、現場で私はサウダーヂに。

OUTRA VEZ / SADAO WATANABE

渡辺貞夫 (as)
Fabio Torres (p)
Swami Jr. (g)
Paulo Paulelli (b)
Celso de Almeida (ds)
Cleber Almeida (per)
Fabiana Cozza (vo)
2012年12月、2013年1月 NaCena Studios, Sao Paulo, 録音

1. OUTRA VEZ
2. PELOURINHO
3. REQUIEM FOR LOVE
4. COLOR OF SPRING
5. BON DIA 80
6. CABO VERDE AMOR
7. TEMA PARA E NOVO VENTO
8. NATAKA MAJI
9. SIMPATICO
10. SOLITUDE


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