
昨日はガクとくるようなvocalを聞いてしまいましたが、神はちゃんと救いもあわせてありました。
idea6“Stepp in'out”の1曲目“Tune Up”のFrancesca Sortinoのvocalジャジーでああjazz vocalが戻ってきました。
2曲目“Mr.G.B.”ウォーキングベースに乗ったGianni Bassoのつやのあるテナーのソロ、つづくペットもトロンボーンも素晴らしい、1960年台の世界、天国に来てしまったのでしょうか。
3曲目ペット、テナーでのユニゾンテーマがまたカッコ良く続くテナーもまた良い。バッソと一緒のアルバムではそれほどと思わなかったけどイタリアで重鎮ということ解りました。ピアノのソロも流れるよう、そのはずで大好きなAndrea Pozzaです。
4曲目もvocalが入りますが、癖のない、でもつややかな歌声です。
5曲目の“O.m Bles”の曲がまたカッコいい。トロンボーン、ペット、ピアノとまさに3管のハードバップの名曲を聴いているようです。
7曲目はpozzaの曲でたっぷりとピアノソロが聴ける曲。
9曲目はラテンタッチな曲BassoもPistocchiのペットもPianaのトロンボーンも熱く、甘く、優しくて激しい。ここでのRiccardo Fioravantiのベースソロも良い。1曲目からこの9曲目まで怒涛のバップチューン、完全な確信犯のその手に、しっかりとはまっていく気持ちよさ、あっという間に最後の曲になってしまう感じです。
10曲目はしっとりとガーシュインの曲をvocalで、ちょっと熱を、さましてもらう感じです。
そしてサービス満点なのが、この素晴らしい1曲目、2曲目、4曲目の演奏のvideoが付いていることです。またインタヴューではイタリアのJAZZの歴史が良くわかる事もすばらしい。

新しいCDを買わなくなっている方は沢山いると思います。それはそれで、好みに合わした聴きかたで、なんでもないことです。でもそんな方にお薦めしたいのです。
60年代のJAZZの良いエッセンスを抽出し、なお且つ現代的なリズムに乗せられることを、ちょっと聞いていただきたい。それを演奏しているのは確実に60年代のホーンの人たち、そして若いリズム、イタリアのJAZZが一番凄いとインタヴューでも言っているのが、わかる気がするアルバムです。
idea6 / Steppin' Out
Gianni Basso, Tenor Sax
Guido Pistocchi, Trumpet
Dino Piana, Valve Trombone
Riccardo Fioravanti, Double bass
Andrea Pozza, Piano
Stefano Bagnoli, Drums
Francesca Sortino, Vocals
Annibale Modoni, Vibraphone
CD
01. Tune Up (Davis, Terry Crosara)
02. Mr. G. B. (Gianni Basso, Fulvio Albano)
03. Steppin Out (R. Pistocchi)
04. Bell's (I'll be waiting) (R. Pistocchi - A. Corti)
05. O. M. Blues (Franco Piana)
06. Tempura 4/4 (Franco Piana)
07. Dance of The Crickets (Andrea Pozza)
08. Junior is Back! (Franco Ambrosetti)
09. Taboo (Lecuona)
10. It Ain't Necessarilly So (George Gershwin - Ira Gershwin)
DVD
Intro & Interviews by FRANCO FAYENZ to:
Gianni Basso, Dino Piana, Guido Pistocchi
video
01. Tune Up
02. Mr. G. B.
03. Bell's (I'll be waiting)
おまけ
さっきblog仲間のバブさんのところへ行ったら、仲秋の名月、十五夜だそうです。あわてて外でみてきました。素晴らく晴れた空にキリッと輝いていました。カメラで撮れるだろうか疑問でしたが、撮れました。福島の澄んだ空と、神奈川の空では差がありますが、もちろんそれ以上に腕の差です。2007年仲秋の名月競演させていただきました。

ボーカルの使い方が、ビックバンドを背に歌う
ゴージャスで華々しい画が思い浮かびます。
曲のつくりは古いのに音は完全に今のモノ。
いろんな世代のジャズファンに聴いてもらいたい
1枚です。
これを機に60年代イタリアジャズを見直してみようと
思いました。
そういえば私、DVDまだ見てないです。長そうですね。
時間に余裕のあるときに見てみようと思います。
このアルバム、音楽関係をDJされていればはずせないアルバムでしょうね。
そして素晴らしい。
古い演奏もいいものがあるのは当たり前ですが、時代を経験した奏者のモダンが私は好きです。いい部分はありますが、時代遅れは必ずあります。知られていない名演を探していくのはこれは大変な旅です。
感想にもならない感想ですが(笑)本日の記事に書いてみましたので、TBさせて下さい。
紹介していただき、ありがとうございました。
のりもよく文句なく楽しめます。ボーカルもグッド。
TBうまくいきますように。
このアルバムのようなダンディズムを楽しむ
余裕もっと広がて欲しいですね。
応援する側は、やはりいいものを紹介することでしょうか。