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お腹壊しません? Pure Imagination / Misha Piatigorsky

2008-02-20 22:32:45 | 聞いてますCDいいと思う




ロシアのピアニストMisha Piatigorskyのアルバムを聴いて,聴くほどによさは解ってくる感じです。ただなぜなのか荒っぽい処理のところもあります。
このアルバムはどうやらデビューのアルバムのようです。
1曲目がタイトル曲で、とてもピアノの色が出ていますがなぜフェードアウトなのでしょか。
その点2曲目とても緊張感のある展開で面白い、チック・コリアのスパニッシュな展開に似せながら、もう一つ別な山を作っています。
3曲目モンクを思わせる出だしで上手いベースソロにつながります。モンクに影響受けたかなと思ったら4曲目はモンクの曲でした。モンクのこの曲に若さがでたところ感じますが、モダンに処理されていて面白い。
このアルバムギンギンときますが、最初に出合ったこの人の新作では、このアルバムの印象と違い抑制された感じを受けました。
5曲目は現代楽曲的感じで始まり、モーダルに展開していく、いい展開だと思います。シンバルの硬い音はいまいちかな。ドラマーのEric Harlandの音取り、バランスがちょっと気になります。
このアルバム、ピアニストが思い切り良く自分を表現していて、この後モンク・コンペテションで優勝するわけです。充分テクニックとその表現が解ります。
でも5曲目もフェードアウトさせています。
コンペテションで優勝した後のアルバムの新作を聞きました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20071118
たしかに上手いのですが一つ強い線が感じられませんでした。こちらのアルバムはしっかりやりたい事が曲に出ています。6曲目のラインはとても力強い演奏です。
7曲目のスタンダードはこのピアニストのピッチの強さを印象付ける演奏です。
次の作品がおとなしく感じていたので、このデビューアルバムを驚いて聴いています。
そしてこちらのアルバムのほうがとてもピアニスト、コンポーザーの個性がはっきりしています。
ずっと荒削りですが、思い切り良くピアノが切れていく魅力的な8曲目です。新作をモダンに仕上げていますが、こちらはとてもオーソドックスに強い演奏です。新作とこちらが感じが違いますから、次はどっちかと思います。でも感じとして真ん中のアルバムを作るような気がします。
とても強い感じのテーマをしっかりピアノ弾きますが、リズム隊も技量が整っています。
ジャケットを見ながら聞いていると、お腹を壊しそうな気がします。生きの良い音ですが、あまりに生だとお腹にきつい。ちゃんと火を通して調理して食べましょう。次はミディアム・レアあたりが好みです。


Pure Imagination / Miaha Piatigorsky

Misha Piatigorsky piano
Peter Klinke bass
Eric Harland drums

1 Pure Imagination
2 The Arabic Thang
3 Lev's Song
4 Bemsha Swing
5 Raspution
6 Ayelet
7 Smoke Gets in Your Eyes
8 Mad River
9 Beautiful Friendship
10 Green Chimneys
11 Digame


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2 コメント

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確かに生かも・・・ (南浦猫麻呂)
2008-02-23 12:29:22
このCD、凄くイキがいいですね。私は2作目を聴いていないのですが、デビュー盤は名刺代わりに「こんなこともやってますよ」という気持ちなのかもしれませんねー。
今回もTBさせていただきます。
返信する
次ではっきり (monaka)
2008-02-23 12:59:28
南浦猫麻呂さん、こんにちは,monakaです。
TBありがとうございました。2作目はとても上品な仕上がりでちょっとそっちに行きすぎな気がしました。次が楽しみです。
返信する

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