
ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンが好きですから、彼がメインで弾くようなアルバムは見つけると拾うようにしています。
最近M・ぺトルチアーニとのデュオアルバムが発売されましたが、ある理由で購入しませんでした。
その後、中古屋さんで見ていると、こんなアルバムがあり、Dick Hymanは名前を知ってはいるものの、まるでどんなか解らずに、でも迷わずゲットです。
まるで知らなかったアルバムと市場で出会いましたが、このようなこと、発掘というのかな~。私的にはうれしい発見です。
ジャケットも美しく、胴やあらオスロでのJAZZフェスのつながり企画らしいのですが、ミキシングはあのレインボーのあの方ですので、ちょっとNHOPでも異質の趣があるかも知れません。
1曲目、お年もかなりのハイマンの整然とした、丹精なピアノフレーズで始まるヂュオは静かに、レインボーの感じで始まります。ピアノの後ペデルセンのベースも悪いときの間延びしたような音はありません、いつものソロラインを聴かせませが、少しおとなしめな感じです。
2曲目、BillEvansの名演で有名な曲を、感じより澄んだ音ではじめて、エバンスとこの人の状況の違いでしょうか、エバンスとは違う広いゆったりとしながらスクエーアなところのある、しかし美しいところのがきちんと位置している派手ではありませんが名演だと思います。
3曲目ショパンの“Waltz In C# Minor ”このような曲をちゃんと聞かせるには、技量と日ごろの鍛錬が必要だろうと感じますが、演奏はクラシカルな響きを残しながら、軽さをいれ、変奏の楽しさも加わって聴いて楽しい演奏です。
4曲目は“Summertime”デュオとしては白熱した演奏というわけではなく淡々とした交流がある感じで、ペデルセン、ちょっとお仕事の感じもあります。
5曲目、このピアニストは編曲など全体的に音つくりする方のようで、オーケストレーションの中できちんとしたスケールで聴かせるピアノです。
ただしこのメロディアスな曲ではペデルセン得意の歌いが聴けます。
1995年の録音ですから、ペデルセンもとても好きな時期の演奏で、ベース音が自然すぎるようで、ベーシストの方が喜びそうな感じです。
7曲目“Some Other Time”はとてもピアノの響きが美しい、ペデルセンの共演者としては、ここまでスクエアーな感じの人はないようにおもいますが、ピアノ自体を大きく鳴らすことでは、ピーターソン系でしょうか。
ペデルセンのソロが丁寧に演奏されていて、その録音が乱暴でないので目立ちませんが、ゆったりと聴くと効いてきます。
8曲目、思い切り良くフォービートで楽しい演奏です。聞き流してしまいそうなピアノですが、なぜか凄さを感じます。
ハクエイに意見聞いてみたくなりました。
最後の10曲目は楽しく、弾むようなピアノとベース、これもJAZZの楽しみですね。
ペデルセンが超テクを見せる派手さはありませんが、聴くほどに、良さが増していくのかも知れません。
ところで本日発売のSJ誌の記事 INPORTDISCS(この欄を見ることを実は楽しみにしています。)で買わなかったペトルチアーニとペデルセンのアルバムが紹介されていました。
「ペトルチアーニ没後10年にあたる今年、コペンハーゲン・ジャズハウスで94年に行われたペトルチアーニとペデルセンのデュオ・パーフォーマンスが発掘されました。なんと二人の共演はこれまで2曲しか記録されておらず、・・・・」
誰が書いたか知りませんが、発掘かな~。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/e/cf79f2af846cbaa9aea50ee77b824353
ELEGIES, MOSTLY / Dick Hyman$NHOP
Dick Hyman, piano
Niels-Henning Orsted Pederson, bass
1 I Cover The Waterfront
2 You Must Believe In Spring
3 Waltz In C# Minor (Chopin)
4 Summertime
5 Take, O Take Those Lips Away
6 Love Me Or Leave Me
7 Some Other Time
8 This Is All I Ask Of You
9 My Man's Gone Now
10 We're In The Money
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