ローリング・ストーンズのワールドツアーの空き時間に録音が始まったアルバムを良さそうだと思いながら拾わずにいました。
中古屋さんで出会って、思い出して購入しました。
リーダーのTim Riesというサックス奏者を知りませんでしたが、クリスクロスから幾つか出していたようです。
しかし後はツアーのいろいろなところで参加した有名ミュージシャンが目白押しで、キース・リチャードも3曲、チャーリー・ワッツにいたっては5曲で叩いています。
1曲目、正統に“Satisfaction”から始めてくれるのが良い感じです。
あまり気張った感じはしない聴きやすいテナーです。
2曲目“ホンキートンク~”はゆったりめのブルースで、ゴールディングスのオルガンがアーシーでかっこいい。
3曲目マイケル・ブレッカーみたいに始まる曲、シェリル・クロウのバックコーラスがやさしい気持ちにさせてくれるギターはまさにカントリーブルース。
ビートルズのカバーアルバムはJAZZでもいろいろあるけれど、ストーンズはめずらしい。でもストーンズはブルースが基調なので、とてもしっくりとなじみます。
4曲目ソプラノに持ち替えて結構芯のあるフレーズを吹き、エドワード・サイモンのピアノもJAZZフレーズです。
5曲目、ノラ・ジョーンズがたっぷりとカントリーブルースを歌いこみます。
“Wild Horses”という曲のよさを損なわないアレンジがうれしい。
とても贅沢な心持になりました。
7曲目、ブレイドのドラムス、パティトウィッチのベース、チャーラップのピアノというジャズ・リズムの確り効いた“黒く塗れ”懐かしい曲が多くてうれしい。
8曲目、すっかり忘れていたメロディは再会したとたんにキューンとして、ミックが恋人のマリアンヌ・フェイスフルに贈った曲。“As Tears Go By ”うまいアレンジで本当に涙があふれてしまいそうです。
9曲目はキース・リチャード自身がギターを弾くノリノリの“ホンキー・トンク”嬉しくなってしまいます。
11曲目はソプラノでJAZZぽい“キギミー・シェルター”最後はストーンズの曲みたいなTimの静かなバラッドでおわります。
あと“ジャンピング・ジャック・フラシュ”を聴きたかったと思えば、このっプロジェクト2マイ組みの2が出ていて、ミルトン・ナシメントやジャック・デジョネット、ビル・フリが参加しているようです。
ジャンピンもそちらには収録だそうですが、懐かしい曲が蘇って、涙溢れたので満足です。
おじさんには推薦です。
The Rolling Stones Project / tim Ries
1. (I Can't Get No) Satisfaction
Jeff Ballard-percussion, Bill Charlap-piano, Michael Davis-trombone, Bernard Fowler-vocal, Larry Goldings-organ, John Patitucci-bass, Clarence Penn-drums, Tim Ries-tenor sax, John Scofield-guitar, Edward Simon-piano
2. Honky Tonk Women, organ trio
Larry Goldings-organ, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums
3. Slipping Away
Sheryl Crow-background vocal, Larry Goldings-organ, Darryl Jones-bass & background vocal, Keith Richards-guitar & background vocal, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums, Ronnie Wood-guitar
4. Street Fighting Man
Jeff Ballard-percussion, Michael Davis-trombone, Ben Monder-guitar, John Patitucci-electric bass, Clarence Penn-drums & percussion, Mauro Refosco-percussion, Tim Ries-soprano sax, Edward Simon-piano, Kent Smith-trumpet & flugel horn, Luciana Souza-vocal
5. Wild Horses
Bill Frisell-guitar, Norah Jones-vocal & piano, Clarence Penn-drums, Tim Ries-soprano sax, Tony Scherr-bass & background vocal, Stacey Shames-harp
6. Waiting On A Friend
Lisa Fischer-background vocal, Bill Frisell-guitar, Bernard Fowler-background vocal, Darryl Jones-bass, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums
7. Paint It Black
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax
8. As Tears Go By (Japan only)
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax
9. Honky Tonk Women, Keith’s version
Lisa Fischer-vocal, Larry Goldings-piano, Darryl Jones-bass, Keith Richards-guitar, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums
10. Ruby Tuesday
Bill Frisell -guitar, Tim Ries -soprano sax
11. Gimme Shelter
Brian Blade-drums, Bill Charlap-piano, Michael Davis-trombone, Lisa Fischer-vocal, Ben Monder-guitar, John Patitucci-bass, Tim Ries-tenor sax
12. Belleli - Ries original
Roberto DiGioia-piano, Bill Frisell-guitar, Darryl Jones-bass, Tim Ries-tenor sax, Charlie Watts-drums
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