
待っていたPeter Rosendalの新作を拾ってきました。
つい最近、新作だと思って買ったCDが古いアルバムのジャケット変えのものでで、2重になってしまったり、その前にアルバムを買ったときも勘違いがあり、Rosendalとは勘違いの縁がある感じです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080324
すると今回、Rosendalが「スマヌ、スマヌ」といっているようにコンピレーションCDが一枚付いていました。
レーベル紹介の全部で20曲が収録されたお得盤です。
お詫びのしるしみたいで、これまでのことは水に流してあげました。

さてRosendalのアルバムです。
1曲目クラシカルな響きからはじまる美しい演奏です。
2曲目はちょっとハードな展開をする演奏、メンバーは2005年に録音したときと同じです。当時は変わったばかりで若返ったと表現しましたが、今回は演奏を繰り返した後の、大変まとまった感じで、ピアノが自信をもって弾いている感じです。
4曲目はコンピレーションにも入った美しい曲。
5曲目当たりで気が付くのですが、全てがオリジナルで、充分リハーサルを繰り返してきた感じで、ベースとドラムスのフレーズはピアノと一体です。
ソロを取り合うと言うのでなく、常に3者がメロディに絡んでいると言うのがこのグループの形のようです。ですからフリーの演奏を聴いているかのように思える時もあります。
このトリオ3名の名前がつらなったクレジットに前回もなっていて、この演奏形態が一つの個性になっています。
ただどの曲もこの行き方なので、クラシカルなものとか、ハードバビシュなものを入れても、調子が似てきてしまうため、ちょっとバラエティに欠けるところが有ります。
ここら辺はこの先変わって行くのでしょうが、ハードな部分はハードに残して、個人も見せて欲しい。
Tide / Peter Rosendal
Peter Rosendal piano
Graig Earle bass
Janus Templeton drums
1 wreckage
2 tide
3 bird stew
4 crystal clear
5 pitch black
6 djengis
7 the luvar
8 waltz
9 the seaduck
10 first come,first served
今回もかなり期待していましたが、期待を裏切られることは
いい意味でも悪い意味でもありませんでした。
前作より芸が細かくなったかなぁ、という印象です。
でももしかしたらライブがスゴイのかもしれない、
とも思ったりしています。本国でもほとんどライブを
行っていないようですし、来日なんて夢の夢ですね。。。
このアルバム、カレンさんの感想が正しいでしょうか、期待は残念ながら満たしていません。
聴くほうは、次の一歩を期待していますから、とてもまとまったトリオ演奏がよしとしても、同じ演奏パターンでは期待を納得させませんでした。
グループが良いアルバムを作りたくて、リハを繰り替えすことで、曲は完成されるのですが、完成度が同じようになってしまったような感じです。
一発の作品とか、他の人の曲とか、ソロの取り回しとか、組み合わせる余裕が出来て欲しいですね。
まだまだ期待の人状態です。