
ピアニストのヨアヒム・キューンはあまり聴いていません。もう一人のピアニストのMichael Wollnyは同じactのアルバムであまり得意でありません。
それじゃサックスのHeinz Sauerですが、B・デーゲンと演奏しているのは知っていますが、ほとんど聴いたことがありません。
なぜこのアルバム拾ったかというと、アルバムのに付いた評判、マイルスへのトリィビュートだということで、しこがこのメンバーとても惹かれました。
1曲目、内省的なピアノとサックスの音の中から“ALL Blues”が浮かび上がってきて、サックスの音が艶やかで、ピアノも音もとても良い。
2曲目、ピアノが格調高く、丹精でありながら、ミスティリアスなものを感じます。
3曲目、エリントンの曲をサックスが咆哮の手前、メロディを上手く絡めるのがとても面白く感じます。
4曲目wollnyのピアノがフリーから途中低音をエレピに変えていく、その低い響きがカッコいい。
6曲目が“Blue In Green”即興的な演奏ですが、その中のキューンのピアノの音が素晴らしく美しい、このような音を聴かせてくれるのですから、アルバム選びが楽しくなるのです。
このアルバム、マイルスのほかにエリントンなどの曲が散らばって、そのつなぎをHeinzとピアニストのインプロで埋めているような構成、この両者が上手く兼ねあって、それぞれの良さを補います。
もう少し長くてもと思うほど、1曲1曲を短くしたのも、戦略でしょうが、それがとても通して聴けるアルバムになっています。
特筆すべきは録音で、ECMのレインボーに匹敵する、ヨアヒムのピアノの音のなんとふくよかなことか、あえて書いて賛辞としたい。
Adrian von Ripka at Bauer Studios Ludwigsburg,Germany.
Thirry Langのactの新作もやはりこのスタジオ、actがとてもECMに近づいているような気がします。
IF(BLUE)THEN(BLUE) / HEINZ SAUEHR
Heinz Sauer(ts)
Michael Wollny(p) (on 1/7/9/10/11/13/16), fender rhodes (#04)
Joachim Kuhn(p) (on 2/3/5/6/8/12/14/15)
1.All Blues
2.Tantricity
3.Sophisticated Lady
4.Actors
5.Lost Shilouettes
6.Blue In Green
7.Tutatis
8.La Belle Rancune
9.Blue And Other Notes
10.Flamenco Sketches
11.Egodeology
12.Lover Man
13.There Again
14.In A Sentimental Mood
15.Go From Here
16.Still Around Redford
今朝、ACTのHPで試聴して、さっき新宿のうにおんで見かけて手にとりました。
残念ながら、手にとって棚に返してしましました。今日はクリポタと決めていたから・・・
このアルバム、なかなかにとっつきづらいところありますね。
マイルス色がなければ引かなかったし、オリジナルのフリーインプロ系もどれも好きとはいえないです。
が、トータル間に挟まった有名曲とオリジナルの塩梅がよくて、楽器のそれぞれの音の良さがとても身を包みます。
クリポタもいいでしょうが・・・・
機会があったらぜひ・・
記事をみてすぐ注文しましたが入手に時間がかかりました。
最初、ちょっと入りにくく失敗したと思いましたが、何度か聞いているうちに良くなってきました。
今では聴きながら心地よく眠れる感じでお気に入りです。
私の記事で購入されたのであれば、これは大変、私も買った後に最初の予想とちょっと違っていたと思いました。
取っ付きずらくて、でもECMと違う音のまとまりが、だんだんと良くなってくるのですね。
で結果格好お勧めになった訳です。