リー・コニッツのアルバムを何年か前に改めて見直して欲しいものを集めたけれど、古い演奏にどうしてもいってしまう。新しいところでは2017年にケニー・バロンと演った「frescalalto」を買っていた。
ショップに行ったら、新譜が置いてあった。へ~と驚きながら1曲目が”Goodbye”ってあるかこれはなんか買うべきと思ってしまった。
今年92才のコニッツの90才の時の録音、昨年末にお会いした渡辺貞夫が86才で驚いているけれど、こちらはもっと驚く。
コニッツの話題になるといつも書くけれど、コニッツのLPを初めて買ったのは53年前。
スウィング・ジャーナル誌がこの年に始めたゴールデン・ディスクというのに選ばれて、ジャズを聴き始めの私はここからスイッチが入った感じでした。(ちなみにトミー・フラナガンの「オーバーシーズ」が第一弾でコニッツは4番目だった。)
このアルバムがでた当時はまだ学生服だった私も、勉強して、大学に行き、就職して今ではフルは外れて半引退状態。
「ヴェリー・クール」が録音されたのが、1957年でコニッツ30才、それからずっと現役なわけで、凄いとしか言いようがない。
演奏の方はというと、1曲目私はオーネット・コールマンのことを考えたけどメロディをストレートに歌うという感じ。
アレンジメントの効いたノネットの演奏になるけれど、Ohad Talmorがコニッツの演奏がうまく収まるように、そして中心のコニッツがよく見えるようにしてくれている。特出させたアレンジということはなく、最新鋭のノネットでもない。
このアルバム、コニッツの歳を聴くということでもいいのではないかと思う。
Old Songs New
Lee Konitz (as)
Ohad Talmor (ts on track 5)
Caroline Davis (fl, alto fl)
Christof Knoche (cl)
Denis Lee (bcl)
Judith Insel (viola)
Mariel Roberts(cello)
Dimos Goudaroulis (cello)
Christopher Tordini (b)
George Schuller (ds)
Arranged and Conducted by Ohad Talmor
Recorded October21/22, 2017 at Big Orange Sheep Studio, Brooklyn, NY
1. Goodbye
2. Foolin' Myself
3. In the Wee Small Hours of the Morning
4. Kary's Trance
5. I Cover the Waterfront
6. This is Always
7. You Go to My Head
8. Trio Blues