年の初めに記事にするアルバムは気を遣うけれど、今年はなんとその座をチェロのアルバムに変更した。ちょっと華やかで静かな幕開けはこれが良いと年末に買っておいた。
2CELLOSの一人ルカ・スーリッチがヴィヴァルディの「四季」をチェロ用に編曲して世界初の演奏をしたもの。
2CELLOSはクラシックをプログラムに組むこともあるから特に驚かないけれど、「四季」全曲はちょっと驚いた。ルカは去年1年「ヴォカリーズ」を演奏しているのをTVで流しながら合わせていたので、一番目にしたチェリスト。そして聞いていればやっぱりルカ・スーリッチだとわかるところが面白い。あるいみ人気者だからクラシックなのに、ブロマイドみたいだしカレンダーまでついていた。(いらないけど)
録音というか練習風景はこんな感じ。
バイオリンのための曲をチェロで演奏するので「四季」なんだけど雰囲気が変わって面白い。チェロの音色になって四季の色合いがちょっと霞が入ったような柔らかい感じになっている。
ここら辺の変化がこのアルバムのおもしろいところ。
ちょうど思い出したけれど、これも去年かったRACHEL PODGERがバッハの無伴奏チェロ組曲全曲をバイオリンで演奏したアルバム。無伴奏チェロ組曲が華やかな、きらびやかな演奏になっていたからちょうど逆の感じでどちらも面白い。
年の初め「四季」からというのはまさにぴったり(それもチェロで)だとかなりうれしい。
LUKA SULIC / THE FOUR SESONS
Luka Šulić (cello)
Archi dell'academia di Santi Cecilia
ヴィヴァルディ:バイオリン協奏曲作品8「四季」
1 春
2 夏
3 秋
4 冬
5 チャールダーシュ モンティ