新聞の広告でこの本はしっていたけれど、丁度図書館の返却棚にあったので借りてみた。
それこそ昔にデヴュー作といくつかは読んだけれど、特に追っかけではない。ただ長い間話題を振りまいてきた人だから人生的には身に近い作家だった。
酔っぱらっている姿はいくつか覚えている。
2015年に85才で亡くなっていたけれど、そのこともはっきりと記憶していなかった。最後の13年間は脳梗塞でたおれてオクサンの介護をうけている。
「日々酔如泥」と多くの色紙に書いてていた人だから、連れ添ったオクサンにお酒の迷惑を限りなくかけていたはず。本にもそのことはかいてあるけれど、そのオクサンがその酒飲みのことをどう書いているかが気になって借りてみた。
はい、こちらもオクサンにはかなり迷惑をかけている。
オクサンが語らう昭如との思いで、昭如から聞いた人生などがつづられた本、もちろん恨みつらみの本じゃないとはおもっていたけれど、野坂昭如とは幸せな人だったと思う。
私はこうはいかないだろうと思う。一般的ではない極氏的私情のあふれた本。
多くの人に勧める本ではないような気もするし、出版社にも怒られだろうけれど、こうしてみてはいかがだろうか。
あなたなの?
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