JAZZ最中

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なんと日本的な Banksia Trio / Takashi Sugawa

2020-01-22 10:21:15 | 聞いてますCDおすすめ


どこかのライヴなどで話したことのあるミュージシャンは勝手にクン呼び、チャン呼びしてしまうのだけどこのアルバムのスガワクンとハヤシチャンはそんな人。そんなひとたちだからどうしてもこれは欲しいと買ってきました。
雑誌にスガワクンのインタヴューが掲載されていて、林正樹について、素晴らしく音が良いと感想を言っていたけれど、まさに私もそう思っていたからうれしくなる。
このアルバム3曲目”NIGELLA”はメロディもハヤシチャンそのものだから大好き。
須川崇志は2018年に1作目「0utgrowin」をリリースしているけど、今度のアルバムとの比較も面白い。



前作は2017年9月、レオ・ジェノベーゼのピアノ、トム・レイニーのドラムスというNYミュージシャンとの、インプロ録音。



ともに即興、曲のリハはほとんどなし状態の録音のようだけれど、出来上がったものの違いが面白い。

前作、即興度はこちらの方が強いようだけど、3人の主張が緊張感のなかで絡み合って出来上がった感じ。精鋭のサウンドのつくりになって、その中でスガワクンのベース(チェロも弾いてくれてうれしい)色が見えている形。

2作目の今作は、2019年2月セタガヤ・スタジオで録音されたもの。
こちら日本の3人、もちろんそれぞれ自分のカラーと音を持った人たちだけれど、主張のバトルへとはいかない。自分の色をそれぞれ置いて、そこに合う形を作っていくような、3人で箱庭を作っているような感じです。
その箱にはそれぞれがおいたものはきちんと見えていて、細かい目線でそれも楽しめるし、気が合付けば全体のサウンドは、「これ、わしのじゃ」っていうのにいかない、奥ゆかしく形良い。
なんとも素敵なセットを作ってくれたものです。どこかでお会いしたいものです。ハヤシチャン覚えてくれてるだろうか。

Banksia Trio / Takashi Sugawa

須川崇志 (bass)
林正樹 (piano)
石若駿 (drums)

01TIME REMEMBERED
02YOKO NO WALTZ
03NIGELLA
04BANKSIA
05UNDER THE SPELL
06LAMENTO
07LARGO LUCIANO
08YOSHI
コメント (1)
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