JAZZ最中

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ピアノは2度目 BLUEZZ / Edouard Bineau

2015-04-23 21:58:25 | 聞いてますCDおすすめ


2011年から「現役JAZZピアニスト100人選定評議会」なんて勝手なものをでっち上げて、現役の注目されるべきピアニストをえらんでいます。今年も8月にでっち上げるのだけれどこれが結構大変な作業なのです。と言うのも、定期的にCDをリリースしていることなんてことを規約につくっているから、新しいアルバムが出ているかをチェックしなければいけません。(ちなみに昨年間隔が5年というのを10年に変更したので実は今年はしなくてもいいのだけれど)
日本の流通に必ずのるという人は三分の一ぐらいだから、見落とさないように時期がくると一通り訪ねてまわります。
それでオット出ていたんだと出会ったのがこのアルバム、blogを始めたころに引っ張り出して聞いたアルバムががとても良かったので即選んだ人、なかなか日本では出会わないけれど手に入れることが出来ました。
これがとってもカッコイイアルバムでした。

1曲目、アルトとソプラノの2管で抒情的なメロディ、私モネの「草上の昼食」を思い出してしました。このソプラノ吹いている人なんとこの前買った2テナーとチェロの変則バンドのアルバムで出会った人でした。アルトはたしかテキシェの息子さんだと思います。
2曲目は男性ヴォーカルで一寸ソフトなR&Bと言う感じ、ウッド・ベースとピアノのバックがとても良い。でもベースが入っているのはこの曲だけです。
3曲目はトラディショナルでハーモニカの完全なブルース、これもカッコいい、アルバムタイトルが「BLUEZZ」だからブルースに焦点をあてたアルバムのようです。
4曲目、アルトのフレーズが渡辺貞夫をおもいださせます。
5曲目、ピアノがラグのリズムを弾いて、そこにテナーとアルトのかけあいのメロディ、ベースもドラムスも入れなかったのは、ピアノとメロディをひく楽器という、ピアノの横でブルースを歌うというシンプルな形を作っているのだと解りました。
6曲目で再びブルース・ヴォーカル。
7曲目ではビノーもハーモニカかえてのブルース。
8曲目、ピアノとソプラノのデュオで始まる曲、シドニー・ベッシェを思い出すのはやっぱりブルースつながりでしょう。
9曲目はハーモニカとのデュオで曲名は“I miss you”とまさにその通りの切ないブルース。11曲目アルトに渡辺貞夫を感じるのは、JAZZのルーツでもあるブルースをしっかりたどっているからでしょう。同じくテナー、この人もとても良いテナーと解りました。
12曲目はアルトとのデュオでピアノともう一つのブルースメロディという形をとっています。
フランス人がブルースを演っているってめちゃくちゃカッコ良い。



アレッ、ピアノのこと書いていないじゃない、ってどうしてもブルースの方に耳が行ってしまいましたが、2度目、ピアノに集中したら、アルバムを通してとてもセンスの良いメロディで、ですからピアノに集中しもとても良いのです。

ということで今年の評議会ではこの一枚とうアルバムはこちらに変更でしょう。


BLUEZZ / Edouard Bineau

Édouard Bineau : piano, harmonica
Jean-Jacques Milteau : harmonica 3.7.9
Sébastien Texier : clarinette, saxophone
Daniel Erdmann : saxophones
Michael Robinson : voix 2.6.13
Gildas Boclé : contrebasse 2


1.Nouhma
2.Hey Man
3.St. James Infirmary
4.Le pas de la licorne
5.Les gosses des autres
6.Deep in the night
7.Pêcheurs de sable
8.Black flip
9.I miss you
10.Blues pour Marthe
11.Secret world
12.Octopus
13.Rootless
14.Bamako Blues

コメント
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