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ダリオ・カンナヴァーロの作品は豊田さんのところのアルボーレ・ジャズから2枚出ていて、とても大好きなピアニストなので、ファブリオ・ボッソ演っているライブのアルバムをさがしているのだけれど出会わない。そうしていたらリズム隊が同じでテナーの知らない人とカルテットでのアルバムを見つけたので拾ってきました。
ドラムスはずっと一緒のひとで、ベースも結構一緒なのでしょう。テナーの人はまるで知りません。アルボーレでのアルバムでは、クラシックの素養がたっぷりある、リリシズムと素晴らしいテクニックを持った人と感じました。
自分の名前とエマルジョン・カルテットと名付けているので、アルバムだけのグループでないようで、すべてカンナヴァーロの曲になっています。エマルジョンとなづけた曲が4曲にほか3曲、でだし頭っから驚きました。
テナーがエモーショナルというか、ジョン・コルトレーンを思わせるフレージングで始まります。1曲目、Part 1ですが11分半の長い今日、トリッキーな音に変化させたりと構成もしっかりしていてこりゃなかなか頑張っています。
スピリチュアルもはいって、PART2になってマイナー調変化させる感じも面白い。
4曲目“Kerigma”はテクニックをしっかり見せる重厚なピアノ・ソロ。
切れ目なく5曲目再び“ Emersion”になったら、なんとこれがオーネット・コールマン調、「ゴールデン・ゲート」をパクッたようなところもあるけれど、これも面白い。それでアルバム・タイトル「EMERSION」意味は「再現」っていうことなんですね。それで解った、戦うフィールドをあのころにおいて、ですから、コルトレーン、コールマン、アイラーなんかに違和感のないひとならばこれは面白い。
だからつぎの6曲目“Shema”なんか完全に“ナイーマ”を意識しているじゃないかって、それでなかなかしっとりするバラッドになっています。
最後は曲名からして“Ornette”このオーネットが明るくたのしいからうれしくなる。
企画性を狙っているかと言うとそうでもない。サックスがこうやって個性豊かに吹いていれば、ピアノは一寸影が薄くなってもと思うとこれが違って、しっかりとピアノの個性を出して、ですから双頭コンボのような仕上がりで、ここしばらくこうゆうの聞いていなかったからこれは楽しかった。
この再現「アジッ」となりますよ。
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「アジッ」となる4人です。
EMERSION / DARIO CARNOVALE
Francesco Bearzatti (ts)
Dario Carnovale (p)
Simone Serafini (b)
Luca Colussi - drums
2014年作品
Recording: Artesuono Studio, Cavalicco (UD) Italy
1. Emersion Part 1
2. Emersion Part 2
3. Emersion Part 3
4. Kerigma
5. Emersion
6. Shema
7. Ornette