
1970年皆さんは幾つだったか知りませんが、私は感受性のたくましい、そして小遣いが乏しい学生でしたから手に入れられるアルバムはわずかそれでも幾つか買いました。
それで日本のアルバムまで手が回らない。それがこの頃、ぽろぽろとCDで出るので、少しいや当時とくらべればだいぶ裁量権の出来たおやじは、つい古いものも聴きたくなってしまうのです。
でファンを豪語しているステーヴ・マーカスさんですからこれはぜひ欲しくて買いました。
1970年9月この来日メンバーで日本ビクターで録音されたアルバム、メンバーの感じはアトランテックぶくみという感じです。
1曲目、ソニー・シャーロックのファンクなカッティング・ギターとテナーとソプラノの多重でファンキーな始まり、マーカスのソプラノのソロに移って、こんなに上手かったけと思うプレーです。シャーロックも多重で得意のというかあれしかやらないソロ、ヴィトウスは張りつめたようなアルコがこれもピッキングと多重録音です。ユメールの曲だそうで、この1曲で楽しくなります。
2曲目は、聞きようによってか牧歌的なマーカスのテナーがゆっくり歌いだして、熱をおびてくるとヴィトウスのアルコソロも低いところから鋭いラインに、これはマーカス夫妻の作品です。
3曲目はヴィトウスのウエザーを思わせるリズムとメロディが緊迫して進行する曲、後半マーカスとシャーロックはかなり攻撃的なソロをとります。
4曲目がシャーロックの曲、ギターとベースがエコーしあう様に始まってマーカスのソプラノ、シャーロックのギターも一番はげしいか。
4人が1曲づつ持ち寄ってそれぞれ個性があって、1970年そういえばいろいろな方向に動いているとき、というか60年後半の動きの個性が決まりつつある年でした。
それで当時買ったLPを探してみたらこんなのがありました。
「LIBERATION MUSIC ORCHESTRA」 CHALIE HADEN
「Gary Barton & Keith Jarrett」
「Zawinul」 Joe Zawinul
「Odyssy OF Iska」 Wayne Shoter
「INFINTI SEARCH」 Miroslav Vitous
「UPTOWN CONVERSATION」 Ron Cater
green line / Steve Marcus
Bass– Miroslav Vitous
Drums– Daniel Humair
Electric Guitar– Sonny Sharrock
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone– Steve Marcus
1 Melvin
2 Mr. Sheets At Night
3 Green Line
4 The Echos