JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

若い二人の SWEET & SOUR / DANIEL HUMAIR

2012-11-20 21:55:15 | 聞いてますCDいいと思う



一寸前にダニエル・ユメールとニコラスフェルメールが一緒に作ったアルバムを記事にしたけれど、このダニエル・ユメールのグループには大好きなエミール・パリジャンがいて新しいアルバムがリリースされた。
手に入れて聞いてみればやメンバーがいろんなところでかぶっていておかしい。
まずベースのJerome Regardはフェルメールで一緒に演奏していてNicolas Folmer meets Bob Mintzer "off the beaten track vol.1"いるし、ほかでも別なアコーデオンの人と演っている。
そしてアコーディオンの Vincent Peiraniは「ESTっていう素敵なアルバムを作っているし、ワケニウスのACTのアルバムでもアコーディオンを弾いている。
そしてパリジャンとヤーロン・ヘルマンがこちらもACTでグループを組めば、なんかこの間のパリのめぐり逢いが続いているような感じだよね。

このアルバムはダニエル・ユメール色がベースになるけれど、若手が頑張っていて、天才肌の若手を使うのがユメールの作戦化かもしれません。フリー・インプロの色合いが強いので万人に向くとは言えませんが、経験豊かな方には面白い。

1曲目ひしゃげた感じで始めるけれど、パリジャンのソプラノはパリジャンだから、これは聞いていて楽しい、ピアノではなくてアコーデオンなので、硬いピアノ音でガッと来るのでなく、ソプラノサックスと同音域で、混ざり合った面白いサウンドになっている。曲が進むにしたがってこのヴェラニ氏が只者でないところが幾度もあって驚く。
パリジャンの方は想定していたけれど3曲目でのテナー、テナーを聴くのは2つ目だけれど、この曲のテナーはいい音でこちらもなかなかです。
4曲目、フランス風アコーデオンをデフォルメして、クレズマーなんかもはいっている感じ、後半のソプラノ・サックスとアコーデオンの速弾きには唖然となります。
6曲目もアコーデオンとソプラノ・サックスで東欧風メロディでこれも良い。

ユメールのわさわさ叩くドラムスの好みは分かれるでしょうし、くせも強めですが、若い二人(ベースは安定したラインでドラムスを補っている)、アコーデオンには吃驚、ソプラノにはにやりとしました。


SWEET & SOUR / DANIEL HUMAIR

Daniel Humair (ds)
Emile Parisien (ss, as)
Vincent Peirani (acc)
Jerome Regard (b)

01. A Unicorn In Captivity
02. Ground Zero
03. Care 4
04. 7A3
05. T2T3
06. Oppression
07. Shubertauster
08. Debsh
09. Ground One
10. Road To Perdition


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする