JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ありがとうラジオ RADIO WAVES / Luigi Martinale

2009-11-23 20:06:41 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでルイジ・マルティナーレの入った古いアルバムを拾って益々ファンになったので、マルティナーレを探したら見落としていたのがありました。
こちらはショップで新しいものを買いましたアルボーレの新作の一つ前のもののようです。
2008年クロマティック・ハーモニカのあアルベルト・バラルドという人とのデュオ・アルバムです。
1曲目A・C・Jobimの“Luisa”からシールマンス系の哀愁おびて流れるようなハーモニカとしっかり芯のあるマルティナーレのピアノが、爽やかでいて暖かい始りです。
2曲目はルイジの“Gentle Touch”曲名からしてやさしい感じの曲で、ちょっとアンヌィはフレンチの風情。
3曲目はスタンダード“These Foolish Things”ルイジの軽やかなピアノの上をバラルドのハーモニカが自由に吹きまくるという図式です。
4,5曲目はバラルドのオリジナル、2曲目よりもっとフランスの感じ、とても親しい人を隣に乗せて、落ち葉に埋まる銀杏並木をゆっくり走るような、(神宮外苑を思い描いただけですが)ちょっと絵に描いたような風景が浮かびます。
5曲目ルイジのピアノ、広がりをもった流れるようなラインの中にエバンスの様な情緒をのぞかせ実に良い。
次の6曲目、これが幅のあるピアノの流れをグルッとひっくり返すようなゆったりとしたハーモニカのソロから、始まってこの曲も良い、題が“Still Lives In The Memory”すみません、このようなの実に弱い。そしてただ甘いだけでない。
澄んでいるし、さわやか、それでいてあたたかい。
アルバムタイトルからTVが始まる前の、音楽好きが親しんだラジオ放送を懐かしんで、出来たアルバムのようです。
8曲目もノスタルジーの入った、当時のイタリアはこのような哀愁曲が多かったのでしょうか、「シネマ・パラダイス」を思い出しました。
ピアノソロはモーダルになり、バックに廻ってもしっかりしたラインです。
9,10曲目はルイジの曲“Mamia”は活発な働き者のマルティナーレのママ?予想に反して明るい曲です。
10曲目は“August Moon”思い出をたどるようなような曲調に思い出してきました。
私がJAZZを聞き始めた40年以上まえ、こずかいがすくなくてレコード選びも真剣でしたが、それも少し上がった数年後のこと、最初はラジオのJAZZ番組をFENまで探して聴いていました。
ラジオはどんなのだったか、FMの入るソニーのゴッツイポータブルを買ってもらったような気がします。
最後が“Over The Rainbow”でこのアルバム、ノスタルジックな統一感、哀愁でまとまっていて目的のマルティナーレは少し甘く、そしてでもしっかり弾いていて、益々良いと思うようになりました。
ちょっとやりすぎ感はあります。

RADIO WAVES / Luigi Martinale

Alberto Varaldo(chromatic harmonica)
Luigi Martinale(p)
Recorded at 'll Pollaio' Studio,Biella,Italy on 9,24 January and 12 February,2008

1. Luisa
2. Gentle Touch
3. These Foolish Things
4. Musetto
5. Tarantella
6. Still Lives In The Memory
7. My Cent
8. Stelle
9. Mamia
10. August Moon
11. Over The Rainbow
コメント
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