JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

Martinale探し Links / Luigi Martinale

2009-11-22 18:06:36 | 聞いてますCDいいと思う


ガッツ・プロダクションから出たルイジ・マルティナーレが好きで、とても歌心あるピアノだと思っていたら、新しく日本のアルボーレ・レコードからトリオのアルバムが出て、ガッと弾いていました。
中古屋さんでみていたら、マルティナーレの名前を見つけたので購入、4人の名を冠した2002年リリースのアルバムです。
マルティナーレをこれまで特に意識したことがありませんでしたが、ここのところ気になっていて、ばったり中古屋さんで会ったので、びっくりしました。
新しいアルバム(と言ってもアルボーレよりかは古い)も購入しましたが、まずは古いアルバムです。
ドラムスはトリオでも一緒のpaolo franciscone、ベースのandrrea pejroloという人は知りませんが、アメリカ人、テナーがgigi di gregorioという人でやはり知りません。
ドラマー以外の3人が3曲づつを、間に短いLinkというソロでつなげた3つのまとまりからなるアルバムです。
最初が良い曲を書くマルティーナーレの都合5曲、1曲目主流ジャズ・ピアノの流れにテナーサックスが柔らかい音色です。
尖がってそれぞれが主張するというより、グループで1つの曲をイメージしているような感じです。
マルティナーレの短いLinkで曲調を変えて3曲目がグループ演奏の感がより強い。
最後のマルティナーレの曲は、ソロ回しやバースの交換を想定してコード進行をまず決めたような感じで、ウォーキングベースの軽快な4ビート、こっちが本来なのかと思い出しました。
6曲目からはベーシシルトの曲がつづき、よりジャジーになったバラッド、テナーが中音域のメロディアスな柔らかいフレーズで、バーガンジーやコニッツに師事しているようです。2009年に新しいプロジェクトもはじめているようで、変な装飾音をいれない、ここではスコット・ハミルトンの感じです。
続くLinkはベースソロで続く曲は少しひしゃげたメロディで、テナーとピアノの双頭グループの感がありますが、ドラムスはステックでしっかり叩いて生でもみがいのある演奏に思います。
10曲目もスローめのバラッド、このベーシストの色がわかります。
ピアノはサラリと弾いているようで、とても形よくまとめ、この人もっと売れて良いと思います。
11曲目からおしまいまでが、今度はテナーの人の曲、1連です。
この曲もゆっくりとした思索的バラッド。
同じような曲が続いたので、テナーのLinkの後はミドルテンポのストレート・アヘッド、バーガンジーを思い出すフレーズのとんだテナーが良い。
実力者ぞろいがわかるので、もう少しはじけてくれてもと思いますが、このプロジェクトたぶんオリジナルのバラッドをやりたかったのかなと思います。
このメンバーでこの先スタンダード集「Stella」を出していますから相性はよかったみたいです。
目的のマルティナーレの昔を、そしてたぶんこれが本筋だと思うものに出会いました。
次は2008年のアルバムです。


GIGI DI GREGORIO(ts)
LUIGI MARTINALE(p)
ANDREA PEJROLO(b)
PAOLO FRANCISCONE(ds)

2000.12.23,24 Italy


1 CRASH
2 LINK #1
3 DANCING IN A RING
4 LINK#2
5 YES I HAVE
6 TROUBLE SHOOTING
7 LINK #3
8 THE MOON IS FLYING TOO LOW
9 LINK #4
10 LAST NIGHT BY THE WATER
11 JUDO
12 LINK #5
13 A MODE FOR SALLY
14 LINK #6
15 VALTER
コメント
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