JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

3分26秒後の揺らぎ  NORR / TIGVALL TRIO

2008-03-29 23:16:47 | 聞いてますCDいいと思う


2年前にTINGVALL TRIOのファーストが出たとき、同じように知らないアルボラン トリオの地中海風な風とこのバルト海風揺らぎが、ヨーロッパのピアノトリオの新しい一本の線の様に感じました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061209
アルボランの新しいのが出るという情報を聞いていたら、それよりも早くTIGVALLがでました。ちょっとスムース系のジャケットで見落とすところです。
もちろんリストに入れていましたから、いつか会うのですが、映画を見る前に速い時点で拾えました。
前作に比べる必要はありませんが、ラインは同じで、幾分シンプルになったかんじです。前作のほうが静かな雰囲気で今回は幾分明るくライトな感じです。
1曲目“ UTSIKT ”美しい曲で始まります。この人良いオリジナルを書きます。我がハクエイ君の書いた曲と似た感じの曲です。ピアノテクニックはハクエイ君のほうが上に感じますが、この人も溢れるフレーズを抑えきれない若さが気持ちよい。
2曲目“GRRR ”はジャジーなリズムにのってダイナミックにピアノが跳ねるような感じで、このトリオのドラムス、ベースの3身がぐるぐると撚られていく様が心地よい興奮です。
3曲目はクラシカルな始まりの“SNARESTAD FOLKVISA”で、美しく思っていると、これがジャージーに変わっていくあたりMJQの雰囲気を一瞬かんじたり、出だしこの3曲の流れ素晴らしいです。
最初聞いたときに、演奏が少し荒いかなとも思いましたが、それは前作も同じでした。そこらへんが修正されたら凄いピアニストだと感じます。
その感じから5曲目や7曲目の美しい、哀愁系の曲が私は好みです。
前作への記事の題を「バルト海の揺らぎ」としましたが、今回は「3分26秒後のゆらぎ」
これは実際アルバムを手にとって見ないと解りせんが、ピアニストの表現がどれがいいのか揺らいでいるとても、若々しい清素を感じます。
ハクエイ君はもう少し大人になってしまいました。
前作のイメージが強いのかちょっとライトでそこの微妙な差を感じましたが、好きなトリオです。

NORR / TIGVALL TRIO
 
       MARTIN TINGVALL   (p)
       OMAR RIDRUGUEZ   (b)
       JORGEN SPIEGEL (ds)


1. UTSIKT
2. GRRR
3. SNARESTAD FOLKVISA
4. BARNSLIG
5. NORR
6. MJAU
7. BATSREGN
8. SEKUND
9. TROLLDANS
10. MONSTER
11. BACHIB


コメント (3)
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