昨日の朝日新聞に、「けいざい一話 商社出身 腕利き大使 アフリカ・欧州 交渉術生かし資源外交」という記事がありました。
中国大使に伊藤忠商事の丹羽宇一郎さんが就任したように、商社(民間)出身の大使が増えていて、これは資源確保など経済が外交でも重要になっている影響なのだそうです。
外務省は、通常は国家公務員である外交官が働く場所です。
しかし、民間出身の大使もあり、1952年(昭和27年)にインド大使に元横浜正金銀行の取締役が就任したのが最初で、これまでに35人が大使になっています。
現時点では、139ある海外の公館の中で、5人の民間出身大使がいます。
最近は、商社出身の方が多く、
竹田恆治さん (ブルガリア大使、伊藤忠商事)
松山良一さん (ボツワナ大使、三井物産)
杉浦勉さん (ブルキナファソ大使、丸紅) などがいらっしゃいます。
この理由としては、外務省が資源などの経済外交を重視し始めたことがあります。
海外経験、人脈、交渉能力など、商社マンと外交官は重なる部分も多く、アフリカなどでは、商社マンが持つ適応力にも期待があります。
竹田さん(ブルガリア大使)は、伊藤忠商事に40年間勤務し、石油や化学のプラント輸出に携わってきました。
チリ、ベネズエラ、アメリカなどの海外勤務経験があり、特にアメリカでワシントン局長を約8年務めたことは、
「外交官との接触も多く、外交のイメージがあったことが役に立った」
ブルガリアは、ちょうど途上国援助(ODA)を卒業し、日本との経済的関係の新たな枠組みを作る時期で、商社の経験が生かせそうです。
松山さん(ボツワナ大使)は、三井物産の九州支店長をしているときに、社長から電話をもらいました。
「大使の話があるが、どうかね?」
予想外の話に驚きながらも、「民間企業ががんばって富をつくっても、外交関係のため損なわれる場合もある」と考えていたこともあり、その場で引き受けました。
ボツワナは、アフリカ南部における資源外交の最前線の国です。
独立行政法人、石油天然ガス・金属鉱物資源機構が衛星を使って資源探査を行うセンターを開設し、大使館の新設が決まったところでした。
松山さんは、ゼネラリストとして自動車・オートバイの営業、経営企画、アメリカ法人の副社長などを経験してきました。
メーカーは、モノを作って売るのが仕事ですが、商社は「自分で客と仕事を作らなければいけない」。
「そのために情報を集めて分析し、自らの得意技を見つける。そして行動を起こし、交渉する。大使の仕事もまったく同じで、違和感はありませんでした」
杉浦さん(ブルキナファソ大使)も、新設された公館に就任しました。
丸紅では、40年の勤務で、世界経済の分析を行う調査部門を長く経験しました。
ブルキナファソは、西アフリカにあり、レアメタルがある国です。
大統領がサッカー好きで、国際会議でW杯での日本代表チームの活躍で話しかけてきたので、さっそく「トップセールス」を行ったということです。
-------------------------
なるほど、「中国大使に、伊藤忠商事の丹羽さん」と聞いたときになぜと感じたましたが、今回の説明で、よく理解できました。
商社の方の、何もないところに切り込んでいってビジネスを成立させるガッツや手腕は、これからの途上国外交には必要なものばかりです。
記事の「視点」という記者の方の視点を書く欄には、
「各国を横滑りしながら無難に過ごして「上がり」という外交官よりも、民間出身者のほうが現場で実力を発揮するだろう。ただ、国益をかける仕事に、民間出身者が最も適任かも考えたい。
要は商社マン出身者が外交官になることで、本職の外交官に緊張感が生まれること。これが1つの成果だろう」とありました。
商社マンの方が大使として赴任するときは、どういう扱いで、お給料はどうなるのだろうとも考えました。
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中国大使に伊藤忠商事の丹羽宇一郎さんが就任したように、商社(民間)出身の大使が増えていて、これは資源確保など経済が外交でも重要になっている影響なのだそうです。
外務省は、通常は国家公務員である外交官が働く場所です。
しかし、民間出身の大使もあり、1952年(昭和27年)にインド大使に元横浜正金銀行の取締役が就任したのが最初で、これまでに35人が大使になっています。
現時点では、139ある海外の公館の中で、5人の民間出身大使がいます。
最近は、商社出身の方が多く、
竹田恆治さん (ブルガリア大使、伊藤忠商事)
松山良一さん (ボツワナ大使、三井物産)
杉浦勉さん (ブルキナファソ大使、丸紅) などがいらっしゃいます。
この理由としては、外務省が資源などの経済外交を重視し始めたことがあります。
海外経験、人脈、交渉能力など、商社マンと外交官は重なる部分も多く、アフリカなどでは、商社マンが持つ適応力にも期待があります。
竹田さん(ブルガリア大使)は、伊藤忠商事に40年間勤務し、石油や化学のプラント輸出に携わってきました。
チリ、ベネズエラ、アメリカなどの海外勤務経験があり、特にアメリカでワシントン局長を約8年務めたことは、
「外交官との接触も多く、外交のイメージがあったことが役に立った」
ブルガリアは、ちょうど途上国援助(ODA)を卒業し、日本との経済的関係の新たな枠組みを作る時期で、商社の経験が生かせそうです。
松山さん(ボツワナ大使)は、三井物産の九州支店長をしているときに、社長から電話をもらいました。
「大使の話があるが、どうかね?」
予想外の話に驚きながらも、「民間企業ががんばって富をつくっても、外交関係のため損なわれる場合もある」と考えていたこともあり、その場で引き受けました。
ボツワナは、アフリカ南部における資源外交の最前線の国です。
独立行政法人、石油天然ガス・金属鉱物資源機構が衛星を使って資源探査を行うセンターを開設し、大使館の新設が決まったところでした。
松山さんは、ゼネラリストとして自動車・オートバイの営業、経営企画、アメリカ法人の副社長などを経験してきました。
メーカーは、モノを作って売るのが仕事ですが、商社は「自分で客と仕事を作らなければいけない」。
「そのために情報を集めて分析し、自らの得意技を見つける。そして行動を起こし、交渉する。大使の仕事もまったく同じで、違和感はありませんでした」
杉浦さん(ブルキナファソ大使)も、新設された公館に就任しました。
丸紅では、40年の勤務で、世界経済の分析を行う調査部門を長く経験しました。
ブルキナファソは、西アフリカにあり、レアメタルがある国です。
大統領がサッカー好きで、国際会議でW杯での日本代表チームの活躍で話しかけてきたので、さっそく「トップセールス」を行ったということです。
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なるほど、「中国大使に、伊藤忠商事の丹羽さん」と聞いたときになぜと感じたましたが、今回の説明で、よく理解できました。
商社の方の、何もないところに切り込んでいってビジネスを成立させるガッツや手腕は、これからの途上国外交には必要なものばかりです。
記事の「視点」という記者の方の視点を書く欄には、
「各国を横滑りしながら無難に過ごして「上がり」という外交官よりも、民間出身者のほうが現場で実力を発揮するだろう。ただ、国益をかける仕事に、民間出身者が最も適任かも考えたい。
要は商社マン出身者が外交官になることで、本職の外交官に緊張感が生まれること。これが1つの成果だろう」とありました。
商社マンの方が大使として赴任するときは、どういう扱いで、お給料はどうなるのだろうとも考えました。
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