昨日の朝日新聞に、「マンションに住まう 9 完 岸本葉子さん(49) 老後に備えて36歳でマンションを買ったエッセイスト」という記事がありました。
マンションに住むことについて、各界の方に語ってもらうシリーズの最終回です。
作家の岸本葉子さんは、仕事がら物事を逆算して36歳でマンションを購入し、周囲に「気にかけてもらえる存在」をめざして理事会の仕事も引き受け、女性1人暮らしの安全確保に務めたのだそうです。
エッセイやがんの体験の本で有名な岸本葉子さんは、30歳目前に、マンション購入を考え始めました。
仕事だっていつまで続けられるかわからないし、結婚もしていない。
老後に備え、住いぐらいは確保しようと考えました。
当時はバブルで、とても買えるような値段ではありませんでした。
バブルが崩壊すると、マンションが値崩れし、独身女性でも手が届くようになりました。
1998年2月に、36歳でマンションを購入します。
打ち合わせの相手が急病になり、空いた時間に訪れた不動産仲介会社で、以前からいいなと思っていたマンションの中古物件を紹介され、ほぼ即決で決めたそうです。
ローンは、仕事はフリー、同居家族なしでしたが、銀行は岸本さんの経済状況を合理的に審査して、ローンを組むことを認めてくれました。
それまで、デパートはカード発行を認めてくれていなかったのですが、持ち家ありとなった途端に発行してくれるようにもなりました。
岸本さんは、独身女性のマンションの住み方には2通りあると考えるのだそうです。
1つは、「存在を消す」方法。
もう1つは、「あえて存在を示す」方法。
岸本さんは「あえて存在を示す」ほうを選び、ここにいますよとアピールし、気にかけてもらえる存在になろうと考えました。
家の近くで会う人には、知っていてもいなくても挨拶をし、管理組合の仕事も理事長まで経験しました。
仕事が作家で、締切り商売のせいか、物事を逆算して備える傾向があるそうです。
マンションを買って物欲がなくなり、おかげで3年半でローンを返済し、いよいよ老後は安泰と思ったら、がんが見つかり、自分で「詰めが甘い」とも指摘されます。
考えてみれば、女性は独身になる確立が高いし、寿命も長いので夫と死別する公算も大きい。
これからマンションに1人で住む女性は増えるのではということです。
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女性の1人暮らしに、2通りあるとは考えたことがありませんでした。
岸本さんは、がん(大腸がん)の手術のときも、全部1人でこなされた様子を、エッセイで読みました。
マンションに住むことについて、各界の方に語ってもらうシリーズの最終回です。
作家の岸本葉子さんは、仕事がら物事を逆算して36歳でマンションを購入し、周囲に「気にかけてもらえる存在」をめざして理事会の仕事も引き受け、女性1人暮らしの安全確保に務めたのだそうです。
エッセイやがんの体験の本で有名な岸本葉子さんは、30歳目前に、マンション購入を考え始めました。
仕事だっていつまで続けられるかわからないし、結婚もしていない。
老後に備え、住いぐらいは確保しようと考えました。
当時はバブルで、とても買えるような値段ではありませんでした。
バブルが崩壊すると、マンションが値崩れし、独身女性でも手が届くようになりました。
1998年2月に、36歳でマンションを購入します。
打ち合わせの相手が急病になり、空いた時間に訪れた不動産仲介会社で、以前からいいなと思っていたマンションの中古物件を紹介され、ほぼ即決で決めたそうです。
ローンは、仕事はフリー、同居家族なしでしたが、銀行は岸本さんの経済状況を合理的に審査して、ローンを組むことを認めてくれました。
それまで、デパートはカード発行を認めてくれていなかったのですが、持ち家ありとなった途端に発行してくれるようにもなりました。
岸本さんは、独身女性のマンションの住み方には2通りあると考えるのだそうです。
1つは、「存在を消す」方法。
もう1つは、「あえて存在を示す」方法。
岸本さんは「あえて存在を示す」ほうを選び、ここにいますよとアピールし、気にかけてもらえる存在になろうと考えました。
家の近くで会う人には、知っていてもいなくても挨拶をし、管理組合の仕事も理事長まで経験しました。
仕事が作家で、締切り商売のせいか、物事を逆算して備える傾向があるそうです。
マンションを買って物欲がなくなり、おかげで3年半でローンを返済し、いよいよ老後は安泰と思ったら、がんが見つかり、自分で「詰めが甘い」とも指摘されます。
考えてみれば、女性は独身になる確立が高いし、寿命も長いので夫と死別する公算も大きい。
これからマンションに1人で住む女性は増えるのではということです。
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女性の1人暮らしに、2通りあるとは考えたことがありませんでした。
岸本さんは、がん(大腸がん)の手術のときも、全部1人でこなされた様子を、エッセイで読みました。