アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

劇団民藝 パレードを待ちながら

2021年09月21日 | 演劇


出演者が5人の女優だけ!
こういうのって、
なかなかお目に掛かれないぞぉお。
カナダの物語っていうのも、
珍しいぞぉお。

2021年9月5日(日)晴れ
紀伊国屋サザンシアター 13:30開演

劇団民藝
パレードを待ちながら
原題=Waiting for the Parade
作=ジョン・マレル 
訳=吉原豊司
演出=田中麻衣子
キャスト
キャサリン(30歳代前半)いまむら小穂
ジャネット(30歳代後半)藤巻るも
マーガレット(50歳代)  吉田陽子
イーヴ(20歳代)             金井由妃
マルタ(30歳代)             森田咲子

第二次世界大戦下のカナダはカルガリー
銃後を守る女性達は…。

女性達が集まって
リーダーの指示の下、
クルクル巻いてるのは…
ありゃ、包帯だね!
ペチャクチャ喋ってるぞぉお。
手元がおろそかになってるぞぉお。
あ、怒られたぁあ。



国防婦人会が作られて、
白い割烹着姿で、
隣近所を見回ったりしている、
無表情な女達。
っていうのが
私の銃後のイメージなもんで、
カナダはどうなんだろうと思ってたら、
そこまでギュギュッとは
縛られていなぁい。
自由な雰囲気だぁ。
服装が普通の洋服だから、
そういう感じを受けるのかな。
5人のワンピースの色合いが
鮮やかで素敵なのよぉお♪

第二次世界大戦時のアメリカで
女性達が洋服姿で働く兵器工場を
テレビで観たことがあるんだけど、
モンペ姿の日本と比べて、
なんか余裕あるなぁ。
そう思ったことを思い出したぁ。

陽気に見える彼女達にも、
絶対にある闇の部分…ぅ。
だいたいが旦那絡みなんだけどね。
そりゃそうだよね、
遠い遠いヨーロッパに行って、
しかも命懸けなんだから…。

リーダーの女性の夫は、
ラジオ局勤めだから徴兵されない。
だからその後ろめたさを消す為に、
必死に女性達を鼓舞して、
時には憎まれ役にもなってたぁ。
なのになのに、
その夫は若い女と…ぅぅ。



歌とダンスで
軽やかに揺れるワンピースは、
戦時下の暗さに飲みこまれないように 
必死に抵抗する彼女達の心なんだなぁ。

ビシっとした
一体感があるのよぉおお♪
それでいて、
個性を弾けさせてるもんなぁ。
吉田陽子と藤巻るもは
前回観た『ある八重子物語』とは
全然違うキャラだった!
役者の変身っぷりを観る
っていうのも、
舞台の醍醐味だもんね。
アッパレじゃ!劇団民藝の女優陣!

ホンワカした空気も味わえるのは、
女優陣だけの芝居だからなのかもぉお。
こういう公演って、
もっとあってもいいよね。
また観たいぞぉおお。

2021年9月4日(土)~13日(月)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA




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