アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

再演! ある八重子物語

2021年07月14日 | 演劇


毎年12月の公演は、
三越劇場でやるんだけど、
新型コロナウイルスの影響で
上演出来ず…。
去年は急遽、
シアターイーストに変更にぃ。
ちっこい劇場だし、池袋だし、
事情があって
観られなかった人も
いたとは思うんだけど、
まさかまさかぁ
再演してくれるなんてぇええ。
しかもぉ
ホームグラウンドの
紀伊国屋サザンシアターでぇえ!
しかもしかもぉ
“仲間の会“会員はご招待ぃい!!
ヒャホォオオイ♪

2021年6月20日(日)晴れ
紀伊国屋サザンシアター
  
劇団民藝・こまつ座公演
ある八重子物語
作:井上ひさし 
演出:丹野郁弓
出演:篠田三郎、有森也実 / 
日色ともゑ、吉田陽子、桜井明美、中地美佐子、藤巻るも、印南唯、加塩まり亜、佐々木郁美、清水川千紘 / 千葉茂則、横島亘、みやざこ夏穂、吉岡扶敏、塩田泰久、吉田正朗、大野裕生、平野尚、横山陽介

半年前に観てるわけだし、
ちょっとは退屈するのかも…
なんて思ってたのにぃい。
じぇんじぇんそんなこと無かったぁあ。
グングン前のめりぃいい!!
池袋のシアターイーストでは
かぶりつきな席だったのが、
今回はズ~っと後ろだったから、
前回とはまた違った感覚で、
楽しめたぞぉおお♪

昭16(1941)年から
敗戦直後の昭21(1946)年にかけての
柳橋・古橋医院。
時代はドンドン暗くなって、
人々の生活は切羽詰まってる…。
はずなのにぃい。
皆ご陽気なのだぁあああ。
何故なのだぁあああ。
新派ファンを通り越して、
マニアックな人達が
集っているからなのかしらん…。
なんでも
新派に変身させるからなぁ。
ククク
ソ~レ『瀧の白糸』の水芸ごっこだぁ。


徴兵逃れ…というか、
入営日なのに!遅刻ッッ。ヤバ過ぎッッ。
っていう芸者・ゆきゑ(桜井明美)の
弟・一夫(塩田泰久)。
前の日に姉さんの顔を見たさに
東京へ来たんだよぉおお。



その夜も、
大学でやっている「女形の研究」に
ドップリ浸かってたもんで…。
目覚まし時計が壊れちゃって…
寝過ごしてしまって…ぇ。
ええい、こうなったらぁ。
水谷八重子に会いにいくぞい!!
しかもバレないように女装して!

大の水谷八重子贔屓の
古橋医院長(篠田三郎)が、
嫉妬するのではなかろうか…。
ところがどっこい、
舞台の上の八重子が好きなのだから、
楽屋に行ってみたりはしたくないのだとか…。
いやぁああ、その気持ち判るわぁああ。
私も贔屓の役者達の私生活って、
覗き見したいと思わないんだよねぇ。

女装した一夫くんったらぁ
本物の芸者と3人で、
歩いているのだけれど…。
デカイぃいい!
逆に目立ってしまっているのでは…。



ほらほらほらぁ!一夫くんったらぁ
「死んだ姉にそっくりだ」って、
見初められちゃったじゃないのよぉお!!
古橋医院は大騒ぎぃいいい。
アハアハ

そんな時に登場したのが、
いつも台詞の稽古をしながら
薬を取りに来る新派の俳優
二代目小森新三(みやざこ夏穂)
彼の台詞に、
一夫くんが台詞で答えるぅう。
ますます
病院内はしっちゃかめっちゃかぁあ。
ガハガハ

新派の作品をあまり知らないんだけど、
そんな私でもMYツボにグッサグサよぉお。
民藝の俳優が、新派とか女形とか
こういう役が回って来ることって、
なかなかないだろうしなぁ。

太平洋戦争の最中、
不自由だらけだけれど、
やれることの中から
最大限の楽しみを見つけて
生きていくのだ。
そういう庶民のしたたかさと、
お互いのさり気ない思いやりが、
明日へのエネルギーに
なっていくんだなぁ。
コロナ禍の世の中への
エールになってるじゃないかぁああ!!
アッパレじゃ!井上ひさし!
アッパレじゃ!劇団民藝

もっと井上ひさし作品を、
民藝で観たくなったぞぉおお。
やっておくれよぉおお。

劇団民藝 
2021年6月17日(木)~27日(日)
紀伊國屋サザンシアター


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