アッパレじゃ!

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新派&松竹新喜劇 二月競春名作喜劇公演 華の太夫道中

2019年02月20日 | 新派



明治・大正・昭和の古き良き日本の美しさを
現代に伝え続ける「劇団新派」
笑いと人情が詰まった演劇として、
長きに渡り関西の笑いを
リードし続けてきた「松竹新喜劇」
二つの劇団の夢の競演が実現し、
新派の演目からは『華の太夫道中』、
松竹新喜劇の演目からは
『おばあちゃんの子守唄』と、
長年にわたり愛されてきた
両劇団の名作戯曲を、
装いも新たに豪華二本立てで上演。 

2019年2月3日(日)
新橋演舞場 11時開演 3階B席:1列下手 

華の太夫道中
三幕
北條秀司 作『太夫さん』
大場正昭 演出
主な出演:波乃久里子、春本由香、瀬戸摩純、井上惠美子、
丹羽貞仁、曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎、藤山扇治郎、 
曽我廼家文童、藤原紀香 

原題の『太夫さん』は、
昭和30年(1955)花柳章太郎によって初演され、
以降半世紀以上にわたり、劇団新派が大切に上演
し続けて来た作品。 

昭和23年の京都
島原遊郭の宝栄楼
キョワァアォ!
風格のある建物ぉお。
何人もの中居が働いてるぞぉお。

美しい深雪太夫(瀬戸摩純)、
溌剌とした小車太夫(春本由香)等々
太夫が数人出て来て食事。
この様子が!
ウキャウキャァ♪
素晴らしかったぁあ♪
着物を無造作に着て、
黙々と食べる太夫達。
日常生活を舞台で演じるって、
自然体でやるということで、
難しいと思うんだよねぇ。
着物姿も堂に入ってるのよぉお♪
今日日(きょうび)、
こういう事が出来る舞台人って
なかなかいないよぉお。
アッパレじゃ!劇団新派! 

戦争が終わって
日本国が大きく転換する。
その波に、
遊郭は耐えられるのかな…ぁ。
近所の工場では、
大規模なストライキが!!
労働歌の大合唱が、
ガンガン聞こえてるのよぉおお。

オォオ!太夫達も
立ち上がるんだぁあ。
労働者の労働条件の改善を
求めるんだね。 

以前、借金を棒引きにしてあげたのに、
何を言うのか!
女将おえい(波乃久里子)は、
ビックリするやらガッカリするやら…。 

そんなドタバタの最中に、
傷痍軍人(丹羽貞仁)と、
その妹(藤原紀香)が、
「太夫になりたい」と現れたぁ。
田舎に病気の母がいるので、
大至急お金がいるという話し。
こんな時代でも、太夫志願者がいる!
ストライキ中の太夫達への、
面当てにもなるし、
ここはひとつ、
引き取ってしまおう。
大金を手にした傷痍軍人は
去って行き…。
トイレから戻った娘が
「夫はどこ?」
そう言ったもんだから、
一同ビックリ仰天!!
「お産婆さんの家に行こう」
娘は男にそう言われたらしく…
なんと、娘のお腹には新しい命が!!
二度ビックリ仰天!!
騙されたぁああああ!! 

残された娘の名は喜美子。
別嬪さんなんだけど…
グズでのろまでドジなんだなぁ…。
幼い頃病気を患って、
理解力に難ありに、
なってしまったんやって…ぇ。
でもなぁ、
素直で頑張り屋なんやでぇえ。 

喜美子は今夜も三味線のお稽古。
おえいはブツブツ怒りながらも、
愛情いっぱいだぁあ。
“本当の娘“”本当のおかあはん“
お互いがこう思っているんやでぇえ。



波乃久里子藤原紀香は、
とっても仲良しになったみたい。
紀香ブログでも、
何度も“波乃久里子お姉様
って言葉が出て来てるのよぉ。
波乃久里子
テレビで「素直で可愛い」
って紀香を絶賛してたしなぁ。 

喜美子が夜も更けてから、
どうしても我が子に会いたい!
と言い出したぁ。
里子に出したけど、
養育費を払ってて、
自由に会えるみたいなんだよね。
喜美子は、
泣きだしたら止まらないぃい。
おえいはそんな我がままにも
付き合ってあげるんやぁあ。
寒い日やのに、
2人で出掛けたでぇええ。 



MYツボにグサッと刺さったのが
このツーショット!
波乃久里子演じるおえいと
旧知の中なのが、
輪違屋のご隠居・善助。
演じるのは曽我廼家文童
これぞ、
劇団新派&松竹新喜劇の共演。
この2人が渋いのよぉおお。
互いの信頼関係が大人ぁあ。
でもでもぉ、
昔は恋仲だったことも
あったらしくってぇえ。
キャァア♪ 

時が流れて…
喜美子が太夫になる日。
あ、太夫さんの読み方なんだけど、
“こったい”さん
初めて聞くけど、
なんや可愛いなぁあ。 

自分の晴れ姿を、
息子にも見てもらいたいんだね、
喜美子が抱きかかえて
帰ってきたぁああ。 

太夫達の着付を
部屋の奥でやってるぅう。
3階席からは、
あんまり見えないんだけど…ぉお。

なんやかんやと大忙しの宝栄楼。
太夫道中を一目見ようと、
馴染みのお客さん達も
ドンドン集まってきたぁああ。 

そんな時
どこぞの会社の社長が、
喜美子を妻に迎えたい。
とやって来た!
髭こそ付けてるけど、
そいつは喜美子の夫!
ヒャァアア! 

喜美子の夫役の丹羽貞仁
なななんと!
大川橋蔵の息子なんだって!
知らんかったぁあ。 

喜美子は
バッチリ太夫のメイクをしてるのに、
涙が溢れてぇえええ。
周りの人達が
泣いたらアカン。お化粧が取れる。
アハアハ 

藤原紀香は綺麗だったぁあ。
でも、3階席なもんで、
ガン見出来なかったぁああ。
現代の女優らしく、
シルクのカーディガンを
纏った様な
サラリとした質感に仕上げたぁ。
ウゥム…。
私はどっちかというと、
綿がつまった半纏。
みたいなムードが好みかも。
って考えちゃった理由は、
筋書の上演記録を見たら、
平成に入って過去6度上演されていて、
そのうち5回は、
藤山直美が演じてたからぁああ!!
紀香とじぇんじぇん違うやん。
どんな喜美子やったんやろう…。
なんか、想像出来ないんやけど…ぉ。
直美ちゃんでも観てみたぁい!

つづく 

二月競春名作喜劇公演
新橋演舞場   
2019年2月2日(土)~23日(土) 

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