アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

久世星佳 駅・ターミナル 

2007年10月18日 | 演劇


池袋・あうるすぽっと    10/5(金)    

東京メトロ有楽町線・東池袋駅6・7番直結
新しい劇場なんだよ~。
アクセスもいいんじゃないか~。

地上に出ると、ポツポツ…雨(ゲッッ)
ピッカピカの会館だ。
エレベーターは…ムム。5階までもある。
何が入っているのかにゃ?

「10:00~22:00」って何?
図書館かーってマジ!?
スッゲスッゲスッゲ~~。
こんなに遅くまでやってていいのか。
羨ましいぞ~!
豊島区中央図書館利用者っ。

開場まで後30分もあるし。
いっちょ覗いてみよ~っと。
4階で降りると…。

ウワッウワッウワッ~~。
キレイだし、落ち着くし、
パソコンも借りれるんだね~。
端から端まで歩いてみた。
いいね♪いいね♪
窓側にはズラ~っと自習席が。
コックリしてる人を起こしてあげてるよ。
守衛さん。
上の階には、文庫コーナーもあるんだ。
…っとここで時間切れ。


ズ~っと気になっていた『木山事務所
やってきたゴドー」(2007/3/29)がお初だった。
さて本日は…。

木山事務所 
駅・ターミナル
 汽笛一声新橋を-ロマンを乗せて-伊藤博文と津田梅子の

作:堤 春恵  
演出:末木利文
出演:外山誠二、久世星佳、村上 博、金子由之、林 次樹
       本田次布、内田龍磨、森源次郎、岩下まき子
       宮内宏道、長谷川敦

第1場
1909年(明治42年)10月13日の夜半。
新橋駅から大磯駅に向かう特別車。

津田梅子(45才)・伊藤博文(68才)

照明があたるだけ。人々がガタゴト動くだけ。
それだけで、車内っていうのが判っちゃう。
いいね♪いいね♪

伊藤は満州へ行く途中、梅子(久世佳星)を呼び出した。
梅子には「津田塾大学」という、
全精力を傾けているものがある。
そんな彼女に、一夜を供にすることを強要。
激しく拒否する梅子。

第2場
1871年(明治4年)11月10日
品川から横浜に向かう臨時列車。

津田梅子(7才)・伊藤博文(30才)
福地源一郎(30才)・金子賢太郎(18才)

ヌワント!たった7才で米国へ行くだと!
10年も留学するんだと~!
知らんかった…。
国が、こんな角度から”外国”を学ぼうとしてたとは!

まさか、ノンちゃん(久世星佳)が
7才の少女になって出てきたり!…しないぞい。

第3場
1884年(明治17年)初夏。
新橋から横浜に向かう列車の上等車。

津田梅子(20才)・伊藤博文(43才)
伊東巳代治(27才)・金子賢太郎(31才)・福地源一郎(43才)

梅子、ピンクのドレスがキュ~ト。
20才どぅえ~す。
帰国子女どぅえ~す。
日本語が、とてもとても下手どぅえ~す。
英語とちゃんぽんに喋るそれは
「あなたは~神を~信じますか~」系。
インパクトありっっ!!
思いっきり稽古しただろうなぁ。
バッチシあるよ努力の成果!

せっかく梅子が、
身体に住み込ませた英語を使える場所は、
伊藤家の妻・娘の家庭教師をしてる時だけ…。
それじゃぁ宝の持ち腐れだっっ。モッタイねぇ

伊藤のブレーン達も同行する、この旅の真の目的はー。
明治憲法草稿の作成。

彼らは、梅子にじぇんじぇん優しくない。
キツイ言葉や態度を、
グワングワン浴びせられちゃうー。
ガンバレ梅子!

女性としてこんなことしてる場合じゃない!
スイッチON
眼からウロコな梅子は、途中下車。

休憩

…フ~。
歴史的背景の認識不足と言葉の嵐…。
咀嚼するのに時間がかかるかも…。
そうだパンフ買おう!400円!安っっ。

第4場
1892年(明治25年)8月。横浜駅
神戸から新橋に向かう列車の中等車。

津田梅子(28才)・伊藤博文(51才)
川上音二郎(28才)・芸者・貞(21才)

ヒョエ~~!!
2度目の留学帰りなんだって!
やるなぁ梅子。
カエルの研究してたって。遺伝子学だね。
ブリンマー大学で学位を!

途中で乗り込んできたのは、音二郎&貞。
米国へ行くんだよね。
あ、それはまだまだ先の話なんだ。

英語を学んでから行きたい。
「良家のお嬢さんだけなの?芸者じゃだめなの?」

貞のその言葉に梅子は答える。
「何年か先に学校を建てるから、その時は絶対に来てっ!
女性が誰でも通える学舎ヨ」

だんだん、
伊藤の理想からはみ出してゆく梅子ー。

第5場
第1場に同じ、
1909年(明治42年)10月13日の夜半。

津田梅子(45才)・伊藤博文(68才)
伊東巳代治(30才のまま)

あ、最初に戻ってる。
オモロイ回想だったー。
2幕目からは、
ハートをグイグイ引っ張られちゃった。

梅子に襲い掛かる伊藤。
キャ~~~~!あ、邪魔が入った。

10年前に死んだ伊東巳代治。
ウピョ~。
後でパンフ読んでガッテン。
トホホ…歴史を知らんとあかんなぁ。

ハルビンへ到着。
伊藤が汽車を降りると…バンッッ!

この意味は判ったよ。ホ…。

エピローグ
1913年(大正2年)秋。
新橋駅構内。

津田梅子(49才)・金子賢太郎(60才)

新橋駅は、貨物専用駅となり、
汐留と呼ばれるようになる。

OH~!あそこか!
今は開発されて、テレビ局まであるんだ。
時が途切れることなんて、無いんだね。

梅子、なんかえらく老け込んじゃって…。
2人で伊藤の思い出を語り合う。

人は駅・ターミナルに止まっては、また違う汽車に乗り換えるー。

…そうだね。
生きてる間に何度も何度もそうするよね。

私も、目的地があるA列車に乗り込むはず!
だったけど、
体調を崩してB列車に乗っちゃった。
どこに着くのかなぁ。

あうるすぽっと http://www.owlspot.jp/
豊島区、池袋と緑の深い梟の英語名(owl)に逢い集うという意味を重ね、
舞台芸術を中心に人と文化が集い出会う場所(spot)という意味をこめた劇場名。
演劇の街に、先月誕生したばかり。

座席並びは”ちどり”だし、前との空間もゆったり。
気持ちイイ~。
劇場ってこうじゃなくっちゃ(歌舞伎座さんよ~ったく)

今までは、作品として、もっと小さい空間で上演したくても、
500とか800のキャパで演るしかなかった物が、
きっとここで観れると思うな。
柿落とし公演は、まだまだ続くヨ~。

そんな301席の小屋で観た、静かに熱い演劇。
明るく楽しく大きくー。
そんな芝居も大好きだけど、
たまには、駅に止まって乗り換えるよ。

メタボリック気味な心に、
ちゃんとした重力を加えて、基準値に下げなくちゃ。

等身大で受け止めて、
そこから世界を、自分を、眺める。
それは私にとって、とっても大切なこと。

久世星佳(くぜ せいか)
毅然とした表情の中に愁いを宿したヒロイン像を鮮やかに彫琢した。
シリアスな芝居に引っ張りだこな理由がわかる気がする。(パンフより)

そのと~り!(ヤンヤヤンヤ)
あの方の声は、空気に溶け込むよう。
まるで古の水浅葱色の勾玉なのでございま~す。
声フェチなのかも、私。

ノンちゃん次回はここに
 肝っ玉おっ母とその子供たち 
 1/18~30 THEATRE1010 
 [演出]西川信廣
 [音楽]池辺晋一郎
 [出演]草笛光子/久世星佳/大森博史/高橋長英/他 

その他のノンちゃんレポは
魔法の万年筆  プライベート・ライヴズ
セパレート・テーブルズ    ハロー・アンド・グッドバイ
バロンの末裔 ドレッサー

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