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新派 華岡青洲の妻 市川春猿改め河合雪之丞登場! その2

2017年02月09日 | 新派

→ その1 
2017年1月22日(日)
三越劇場 11時開演 6列センター

初春新派公演
華岡青洲の妻  四幕
―新春、入団ご挨拶申し上げます―
作:有吉佐和子  
演出:齋藤雅文   
出演
於継:水谷八重子  
華岡青洲:喜多村緑郎  
加恵:市川春猿改め 河合雪之丞     
小陸:波乃久里子
於勝:甲斐京子

第三幕
寛政五年(1793)
8年後…
於勝(甲斐京子)は亡き人に…。
青洲(喜多村緑郎)と
加恵(河合雪之丞)の子供は8歳に
なってるらしいヨ。

動物実験の成果も出て、
あと残すのは…人体実験。
「ハイ!私を使って!」
於継(水谷八重子)が立候補!
加恵だって負けてられないっ
「私もっ!」
究極の嫁姑対決のゴングがっ。

でもさぁ、
やっぱり母親には手加減するんだね。
嫁の方が麻酔薬の量が多いのよ。
そうして少しづつ、
加恵に副作用が…ぁぁ。

で、小陸(波乃久里子)は
とっくの昔にお嫁に行って…
なかったぁああ!!
嫁VS姑をバトルを
毎日見続けて来て、
もし、自分が嫁いだ先で
こんなことになったら…。
そう思ったら、
踏み切れなかったんだと…。
可哀想にな…ぁ。

波乃久里子が、
なんとも言えないイイ味を
出してるんだよぉお。
小娘の若々しさがあるのよぉお。
働き者だしね。

ある日、遂に実験成功か!
あ…ぁ、加恵の目が…ぁぁ。
嫁の方が麻酔薬の量が多くて
危険だった…。
初めて真実を知った於継は…
ガックリと崩折れる…。 

ここまで観ても、
やっぱり全然理解出来ない…
嫁と姑の対決…。
姑の気持ちが…。
最初は嫁を溺愛してた
わけでしょ…ぉ。
なのに何故…。うぅむ…ぅぅ。
筋書きの対談で水谷八重子が、
「息子が京都の遊学から
帰ってきた途端に、
自分の出番が終わったと気付く」
ん…なる程…
そういう気持ちから始まるのか…。
なんとなぁく判ったような…。

第四幕
文化五年(1808年)
部屋のド真ん中に仏壇。
於継はこの世にはおらず…。
加恵は失明。
切り盛りしているのは小陸。
青洲は出世。

麻酔薬の研究は、
グングン進んでるみたいだよ。
乳癌の患者がやってきた…。
でも…手術はまだ出来ないのね…。 

急患がっ。
牛の角で乳房を裂かれてるって!
よしっ手術だっ。
…結果は大成功!
これなら、乳がんの手術だって
OKだぜい!

HAPPYなことだらけだと
思っていた所に…。
小陸の首筋がっっ!
微熱が下がらないぃ。
彼女に巣食っていたものは…。
血瘤(けつりゅう)。
青洲にはどうしてやることも
出来ない…ぅぅ。
どこまでも
家の犠牲となってしまうのか小陸。
でも、姑で苦しむこともないんだから、
これでイイ。これが幸せ。
そんな小陸を、
ズ~っとみつめてきた米次郎は、
看病する決心っ。
加恵は仏壇に手を合わせる…。

様々な人間模様が交差する華岡家。
悲しいだけでも、寂しいだけでも、
悔しいだけでもない。
人の一生って、
一筋縄ではいかないのね…。

ドンヨリしそうな、
グロテスクになりそうな、
そんな物語を、
優しい空気で包むというか…
抽象的な舞台に仕上げてる。
パンチが効いてる俳優がいない。
っていう風にも言えるんだけど、
これが新しい新派カラーの
一つなのかもね。

春猿ちゃん…じゃなかった、
雪之丞と一緒に歌舞伎界から
新派にやって来た役者が3人!
まさかこういう道があったなんて、
一門に入った時は
思ってなかっただろうなぁ。
人生って、
予想通りには行かないものよね。

最後は出演者が出てきて
新春のご挨拶。
雪之丞が加入して、
明るくなった気がするぞい!

 六月花形新派公演
黒蜥蜴
原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
出演:喜多村緑郎、河合雪之丞
秋山真太郎、春本由香、永島敏行
2017年6月1日(木)~24(土)
三越劇場 

ロビーにチラシがっ!
そりゃぁあ
雪之丞が緑川夫人でしょぉお。
なんか面白そうぉお。

おわり

華岡青洲の妻
2017年1月2日(月)~23日(月)

女方 - 河合雪之丞オフィシャルサイト 

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