アッパレじゃ!

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波乃久里子&藤山直美&田村亮 太夫さん その1

2021年10月27日 | 新派


→ 小梅と一重

2021年10月14日(木)曇り 晴れ
新橋演舞場 11時開演 3階

花柳章太郎追悼と銘打ち、
故人を偲ぶゆかりの名作二本立て

昭和三十年に
花柳章太郎主演で初演されて以来、
上演され続けてきた北條秀司の代表作。
平成九年から波乃久里子のおえいと
藤山直美のきみ子という配役でも
上演を重ねてきましたが、
今回は善助に田村亮を迎えて
京情緒ゆたかな世界を描きだします。 

太夫さん(こったいさん)
一幕
12:00~12:40
休憩 30分
二幕
13:10~14:00
休憩 10分
三幕
14:10~14:40
主なキャスト
おえい:波乃久里子
善助:田村亮
喜美太夫:藤山直美

『太夫(こったい)さん』は、
3年前に藤原紀香で観たんだけどね、
その時の筋書の上演記録に、
平成に入って過去6度上演されていて、
そのうち5回は、
藤山直美が演じているっっ!!
どんな喜美子やったんやろう…。
なんか、想像出来ないんやけど…ぉ。
直美ちゃんでも観てみたぁい!
その夢が叶うやぁああん♪

京都島原遊廓の宝永楼は、
宝永年間から約三百年続く老舗妓楼。

昭和二十三年秋。
戦争が終わって
日本国が大きく転換している。
その波に、
遊郭は耐えられるのかな…ぁ。
裏のガス会社で、
大規模なストライキが!!
労働歌の大合唱が、
ガンガン聞こえてるのよぉおお。
オォオ!太夫達も
立ち上がるんだぁあ。
労働者の労働条件の改善を
求めるんだね。 

以前、借金を棒引きにしてあげたのに、
何を言うのか!
女将おえい(波乃久里子)は、
ビックリするやらガッカリするやら…。 

そんなドタバタの最中に、
傷痍軍人とその妹(藤山直美)が、
「太夫になりたい」と現れたぁ。
田舎に病気の母がいるので、
大至急お金がいるという話し。
こんな時代でも太夫志願者がいる!
ストライキ中の太夫達への、
面当てにもなるし、
ここはひとつ、
引き取ってしまおう。
大金を手にした傷痍軍人は
去って行き…。
トイレから戻った娘が
「夫はどこ?」
そう言ったもんだから、
一同ビックリ仰天!!
「お産婆さんの家に行こう」
娘は男にそう言われたらしく…
なんと、
娘のお腹には新しい命が!
二度ビックリ仰天!!
騙されたぁああああ!!



残された娘の名は喜美子。
どうも物覚えが悪いみたいなのだぁ。
幼い頃病気を患って、
理解力に難ありに、
なってしまったんやって…ぇ。
でもなぁ、
素直で頑張り屋なんやでぇえ。 

喜美子は今夜も三味線のお稽古。
おえいはブツブツ怒りながらも、
愛情いっぱいだぁあ。
“本当の娘“
”本当のおかあはん“
お互いがこう思っているんやでぇえ。

音程を外したりする所に、
直美ちゃんのお笑い芸が
さり気なく入っているぅう。
客席はクスクス笑いやぁあ。

うどんでも頼もうか。
うどん屋さんに嫁いだ元芸者が、
届けにきたでぇ。

夜も更けてから、
急に喜美子が
「我が子に会いたい!」
って言い出したぁ。
里子に出したけど、
養育費を払ってて、
自由に会えるんだね。
喜美子は、
泣きだしたら止まらないぃい。
ここでも客席がクスクス。
キャワイイわぁ。直美ちゃん。
おえいはそんな我がままにも
付き合ってあげるんやぁあ。
寒い日やのに、
2人で出掛けたでぇええ。




新派
新橋演舞場
2021年10月2日(土)~25日(月)
小梅と一重
その1 (2021.10.25記)
その2 (2021.10.26記)
太夫さん
その1 (2021.10.27記)
その2 (2021.10.28記)