2005年9月15日 国立大劇場
文化庁舞台芸術国際フェスティバル2005
変貌する神々 ―アジアの仮面劇― ~アジアの文化が、熱く競いあう~
ポスターに並ぶ仮面を見てワクワク。
左が「韓国」中央が「ブータン」右が「日本」
一口に“仮面”といってもこんなに違うのか。
下北の能舞(日本:青森県下北郡東通村)
東北地方に残る山伏神楽や番楽(ばんがく)などと同系の修験能(しゅげんのう)の1つと考えられている。修験能は、奈良県吉野山の修験者(山伏)が猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)・曲舞(くせまい)などを取り入れ14世紀半ばに初期の形態が確立したといわれている。東通村には、遅くとも16世紀半ばには恐山を中心にした修行した修験者によって伝えられたといわれている。正月2日から各集落で春祈祷として権現(獅子頭)を奉持して各家を門打ちして回り、夜は青年会員たちが深夜にかけて様々な演目を演じる。また新築等の祝儀にも随時招かれて演じている。下北独特の修験能であり、東北各地で伝承されている他の山伏神楽とは明らかに芸態が異なることから、「能舞」の名称を通例とする。(国の重要無形民俗文化財)
河回別神クッ仮面劇(ハフェビョルシンクッタルノリ)
(韓国:慶尚北道安東市)
民間に伝わる仮面劇は、歳時儀礼の性格を帯びた郷村型(巫俗系)と宮廷につとめた芸能者により各地に定着した山台系に大別される。この仮面劇は郷村型の代表的なもので「クッ」とは巫女が神に捧げる儀礼のこと。内容は両班(ヤンバン:貴族)に対する風刺、破壊僧への嘲弄、女性にだらしない田舎老人へのからかいなどである。(国の重要無形文化財69号)
ニマルン寺院のツェチュ祭(ブータン王国:ブムタン県チュメー谷)
チベット系密教を信仰するブータン仏教徒にとって仏教を広めた師僧の存在は大きく、特にブータンに絶大な影響を与えて高僧グル・リンポチェ(至宝の師、またはパドマサンババともいう)の存在は絶大である。ツェチュとは“10日”を意味する言葉で、グル・リンポチェの生涯における重要な十二の出来事が各月の10日におこっていたことから、10日に行う法要をいう。仏教の教えやグル・リンポチェ、高僧たちが仏教を布教した事跡を「チャム」と呼ばれる仮面舞踊によって再現し、大いに民衆の人気を博している。
縁日の夜店でお面と出会ったのが初対面ってとこかな。
母の実家に怖ろしい仮面(なんだったんだ?)が掲げてあって、
その前を通れなかったヨ。小さい時は、睨まれてるって思ってたもん。
そんな”仮面”が”劇”になるのを見るのは初めて。
面を被ると人格変わる~。日本は、獅子頭も登場―。
お次の韓国に比べるとすっごく“静”だったのねぇ。
韓国は大陸~。おおらか~。
女性の面はのぺっとしてる。男性の面はお口が上下に動くし、沢山喋るし、
まさに「仮面”劇”」
海ひとつ隔てて明るさがじぇんじぇん違~う。
♪亜細亜も広いな~大きいな~♪って感心してたら、
韓国よりもブータンはもっともっと“動”っっ。
デデ~ンと寺院がそびえ立つ。その前で、
喋りまくってる人や、踊って踊って踊りまくってる人も~っ。
仮面は、スッポリ被るんじゃなくて、口は出てる。
仮面の口が丁度眼の位置で、そこから覗いているらしい。
弾けてっ弾けてっ弾けているのだぁ。
各国とも仮面を取ると、思っていたより年かさの人だったり、逆に若かったり。
アンコールは、客席と舞台。両方で手を振り合って別れた。
未知の世界、垣間見ちゃったヨ。楽しかったヨ。
☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。