アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

豊志賀

2005年07月20日 | 落語・講談・漫才

大銀座落語祭2005年 
  7月17日 ヤマハホール 
 
<長講名人会1> 前売:2000円

露の都 「青菜」
五街道雲助 「豊志賀」
 仲入
三遊亭金馬 「中村仲蔵
  仲入
桂 福団治 「しじみ売り」


真景累ヶ淵/豊志賀
(しんけいかさねがふち/とよしが)

女は39歳。富本節の師匠豊志賀。
男は21歳。下男新吉。

二人は深い仲になり、生活荒れて弟子減って、
残るはお久ただ1人。

ある日、豊志賀の顔に腫れ物が出来た。
二目と見れぬ顔となった。

顔が歪めば心も歪む。些細なことも疑いだし、
疑いだしたら切りがなし。
それが男女のことなれば、歯止めが利かぬは仕方なし。
年の差気にし、顔気にし、嫉妬の沼へどっぷりと―。

鐘が鳴る。陽が沈む。真っ暗闇のその部屋で
「新さん….。新さん…。」
夢から覚めた目の前に、覆いかぶさるその顔は―。

ある日、鮨屋の一室で
「お久さん。手に手を取って逃げようか…」
どこから吹くのか生ぬるい、風が体にへばりつく―。
お久だったその顔が―「新さん…」

息急き切って走りこんだは伯父の家。なんと、師匠が来ているそうな。
「今までの事は水に流して姉弟に」
冷汗かいたその顔が、安堵したのもほんの束の間
ガラッと開いた戸の向こうから「お師匠さんが亡くなった!」

そんなバカな師匠はここに。
乗ったはずの駕籠の中、覗いてみればグッショリと、
濡れた座布団それっきり―。
「新さん、女房もらえば七人まで憑り殺してみせようわい」

長屋へ急ぐ新吉の、黙に響く荒い息。
この目で見るまで信じるものか…
ゆらりと動いたその影は―。


やって参りました!『大銀座落語祭2005』
暑くて暑くてやってらんない銀座の街~。
でも、「照明落としてください」の一言で、
怪談噺スタート!
やっぱり背筋凍りましたよぉぉぉ。
歌舞伎とは一味違う恐ろしさ、たっぷりと味わいました。

『真景累ヶ淵』は、延々と続く因果応報物語。 
全部やると15時間かかるとか!恐ろしいぃ。

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