アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

二月堂 (にがつどう)

2005年07月01日 | 歌舞伎
2004年2月 歌舞伎座
2005年6月 歌舞伎チャンネル

『良弁杉由来/二月堂』
(りょうべんすぎゆらい)

幼い子供を大鷲にさらわれて三十年。
乞食になり果て息子を探す旅を続ける母…。
やっと再会した息子は大僧正。
「畏れ多い…」と母は後退さる…。

文楽(人形浄瑠璃)では爆睡したっけ。
歌舞伎でも寝てたり、起きてたり。さて今回はどーだ!

鴈治郎だからね!
渚の方!狂喜乱舞してるぞぞぞ!

ボロボロの衣を纏って、寺へやって来た老婆…。
高僧・良弁上人との御対~面。

やっとの思いで再会出来たのに、
駆け寄って、しっかり抱き合い、号泣するんじゃないんだもんな。
いくら我が子が崇高な人物になってたって、手くらい握りたいだろうに。
やっぱりジ~ンとくるなぁ。

大夫は汗だくになって語り、お茶すすり、額を拭いてる。

仁左衛門の良弁は、鴈治郎の濃いいビーム光線を何なく受ける。
2人の調和がすんばらしい~。

うう~ん。唸るぜよ~。空気感じるぜよ~。
力と力がぶつかって相乗効果が生まれているぜよ~。

お互い対等だと、それ以上の物が生まれる。
その誕生に立ち会っているのが観客だ。
どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、
この今観ている舞台が良いのです!

鴈治郎の”これでもか音頭”で音取るの難しいよ!
突き放すんじゃなくって、包み込む仁左衛門!あんたは偉いっ!
さっすが上方俳優やッ!


☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。