アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

かさね

2005年08月31日 | 歌舞伎
1977年   NHK芸能百選
2005年8月 歌舞伎チャンネル

色彩間苅豆/累
(いろもようちょっとかりまめ/かさね)

夏。
恋人を追いかけて木下川(きねがわ)にやって来た、腰元・累(かさね)。
だが男は女を裏切ろうとしている。
上流から流れてきたのは卒塔婆と髑髏。
男が髑髏を手にして鎌を引き抜く。すると累の顔がっ…。
卒塔婆を折ると、体にまで異変が生じて…。

累(るい) 好ましくないかかわり
累家(るいか) 代々続いた家
累加(るいか) かさね加えていくこと。次第にふえていくこと
累月(るいげつ) 時を重ねてゆくこと

因果応報物語。『真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)』の1部分。
怪談好きには外せない演目なのだ!大大大好きだっ!
ナマでは「吉右衛門&ジャッキー(雀右衛門)版」「橋之助&福ちゃん版」
歌舞伎chで、「若かりし頃の仁左衛門&玉三郎」
今回は、NHKのスタジオで収録された「八世幸四郎(現:白鴎)&梅幸版」

そーしてビックリ!ズングリむっくりっっ。
現代の基準で考えるとビジュアル的にダメなはずなのに、
メチャクチャカッチョイイ!
あの太くて短い足に、累がすがりつくとこなんかイイ!
梅幸の手。大きくて男丸出しなのに、なんだか女なんだよなぁ。
恐い。っていうより色っぽいゾ。
初見のカップルだったけど\(◎o◎)/\(◎o◎)/\(◎o◎)/
先代三津五郎の舞踊を見た時と同じ衝撃!

“今から見ると過去は常に素晴らしい”という意見には賛成ですが、
現代人の体型も感覚も、あまりに変化してしまって、
今でいうところの右近と段治郎の違いか!
でも、あの体型に合わせて「歌舞伎」や「舞踊」が創造されたんだろー。
ハハ、思い込みすぎか。
どうにかして、未来ならぬ昔に行きたくなるのよねぇ。ドラえも~ん。

☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。