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『希望の資本論』その14

2017年03月06日 | O60→70(オーバー70歳)
【125ページ】
佐藤 何を言いたいのかというと、宇野経済学を別の形で見なければいけないということです。資本主義はそう簡単に壊れない。簡単に壊れないんですが、このシステムには相当問題がある。それは人間をボロボロにする危険性がある。だから、とりあえずうまくつきあっていかなければいけない。
もしかしたら、いつかこのシステムはなくなるかもしれないが、それは近い未来には来ないような感じがする。それでも、資本主義にとらわれないような生き方はできるわけです。池上さんを見ていると、『資本論』の精神が生きていると思います。というのは、経済合理性にあわないことを意図的にやっておられますから。大学の先生とか。

【134ページ】
池上 現代において『資本論』を学ぶことは、いまの資本主義社会を相対化する、これだけがすべてじゃないよ、これはこうやって動いているんだ、そして自分はその中でどういう立ち位置にいて、その資本の運動とどうつきあっていけばいいのかな、と考えるきっかけを与えてくれる。自分が生きている社会を、相対化する力を与えてくれると思うんです。

[ken] 今回の抜き書きの要点は、資本論を学ぶことによって「自分が生きている社会を、相対化する」重要性ですね。それは、社会にとどまらず、自分を相対化する訓練にもなりますし、さまざまな試練や難題を前にしたときの対処法や対応力、突破力につながると考思います。少なからず、私自身の体験でもそれはありました。ずいぶんと気が楽になったり、勇気をもらったりした記憶(勘違いを含む)がありますよ。(つづく)
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