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『外資の正体』高杉良著【完】

2016年01月02日 | O60→70(オーバー70歳)
中途半端な知識、もう一つ踏み込めないて引き返した先人の考え方、そういったものが自分には多々あります。本書では、そのことに気づかせていただき、これからの勉強に方向づけができたようです。

【204~206ページ】
飯塚毅さんは、『税務署への告発状』(高田茂登男著、三一書房)の中で「飯塚事件の終結をみて」と題する一文を載せ、請求訴訟を断念した心情を吐露しています。
《----植木義勇老師が生きておられたら、何といわれるだろうか。
「汝の怨念と約束を貫いて、彼の官僚としての息の根を止めることに全力を掛けよ」といわれるか。それとも、
「飯塚よ、宗祖臨済の教えに聞け、相手の一切を許して、超越底に生きよ」といわれるから。かつて、ハロルド・ラスキは「憎悪の子は憎悪でしかない」として、現代共産主義の理論を退けたことがある。憎悪に対するに憎悪を以ってするか、愛を以ってするか。
孔孟の説に従うか、荘子の言に耳を傾けるか、である。私は声なき老師の親言に従い、宗祖臨済や荘子の生き方に従うことにした》

【217ページ】
大きな網でくくる法律は、為政者の裁量でどうにでもなるリスクを本来的に孕んでいる。まして「個人情報保護法案」は、憲法で保障された表現の自由を奪うことにもなるのだから天下の悪法と断じざるを得ない。
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