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抜き書き帳『ロッパ食談』(その12/完)

2016年07月09日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【271ページ】「解説」立川志らく
ということはロッパも相当意地が汚かったのだと思う。でも喜劇人は間違いなく意地が汚い。それをロッパの場合はインテリで、エノケンは明るさで、伴淳は哀愁で隠していた。インテリだけの奴や哀愁だけの奴の笑いなんか面白いわけがない。最近のお笑いタレントのよろしくないところは、意地が汚いのを前面に出して笑いを取ろうとしているところだ。
談志がよく言っていたようなこともこのなかにはたくさん出てきた。談志はロッパの日記の愛読者だったから、談志の言葉は間違いなくロッパの影響によるものが多かったのであろう。

[ken] 本書の解説を読み、立川談志師匠がロッパさんの影響を受けていたことを知り、「なるほどなぁ」と納得できました。それから、喜劇人の意地汚さに触れた文章では、「ロッパの場合はインテリで、エノケンは明るさで、伴淳は哀愁で隠していた」という記述も説得力がありました。ところで、立川志らく師匠は直接知りませんし、落語も聞いたことがありません。しかし、お母さんは詩吟の同じ流派に属していることから存じ上げています。それに、2015年12月28日にTBSで放送された「赤めだか」(嵐の二宮和也さんが立川談春役を演じました)で、濱田岳さんがとぼけた感じの自己主張の強い立川志らく役を好演していました。お母さんに「あんな感じだったのですか?」とお聞きしたところ、「そう、あんな感じよ」とおっしゃっていました。(終わり)
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