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『はじめてのマルクス』 (その11)

2017年01月07日 | O60→70(オーバー70歳)
【110~111ページ】
佐藤 ~。形態が実体をつかんでくるのと同じように、商品経済が実体をつかんでくる過程において、この「プライベート」=「所有」というような、ごく一部しかなかった文化形態が広がりました。要するに「腐らせてもいいから自己が握っている。自分のものだから」という発想になります。自己労働=自己所有だとプチブルジョアのイデオロギーで、社会的労働=社会所有となると、これはファシズムにつながるわけですよね。われわれの社会が作ったものだから、それは社会の内側では配分するけれども、外で飢えているやつがいたとしてもやらないよと考える。だからやはり、なにか別の思想が必要なんですよね。

(ken) 私が栃木県に住んでいた頃、美味しそうな柿が収穫されずに、熟し落ちていく様子を数多く見かけました。一緒に散歩していたカミさんに、私は「これって、他人にあげるくらいなら、ドブに捨てた方がマシだという発想に基づいていると思う!」と語ったことを思い出しました。それはさておき、私は二度の引越しを通じて「所有すること」の無意味さや、空疎さを痛感させられました。「社会的所有」や「国有化」については、若い時分には肯定的でしたが、所有形態の相違では片付かない問題が多いことも理解しています。うーん、難問ですね。
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