◎ 東京新聞(6月17日)の「発言」に、戸田正明(67)様が「ふざけてる/たばこ1000円」というご意見を投稿されております。自民党元幹事長の中川秀直さんを名指しで、「選挙に不利な消費税アップを避けるのはいいが、同じように税収確保が見込める『たばこ1箱1000円』で検討だなんて、愛煙家をバカにするな」と小気味よく断言されています。「たばこと健康を考える議員連盟」についても、お怒りのようで、私は思わず心の中で拍手をおくりました。それほど長い文章ではありませんので、前半部分を除き引用させていただきます。
――― たばこがそれほど健康を害するものなら、“禁煙運動”でなく、麻薬並み扱いの「禁煙法」で禁止薬物にしたらいい。できるわけないよね。自民党の票田で何かと優遇してきた葉タバコ栽培農家や、たばこ店を失業させられないし、税金だけはがっぽりいただこうなんて虫がよすぎる。
あなたたちの言う“害毒”を吐き続けるたばこという“麻薬”。それを民間企業とは名ばかりで、政府の意のままになる日本たばこ産業(JT)に独占的に扱わせて、原価の10倍もの値段で売りつけるのか。これは本物の麻薬を扱う闇社会の人たち以上の小汚い商いじゃないのか。
ま、1000円になったら、私はどんなに困難でもきっぱり禁煙する。が、それでもたばこを買う愛煙家がいたら、現在のように肩身の狭い思いをさせないで、「高額納税者」として、いろんな場所で優遇し、丁重に扱って下さいな。―――
◎ もろ手を挙げて大賛成でございますし、よくぞここまで言っていただいたと感謝を申し上げます。でも、葉たばこ栽培農家とたばこ店、およびメーカーであるJTについては、少し誤解があるようですので、私なりの考えを述べさせていただきます。
【元・葉たばこ栽培農家の三男坊として】
私の実家では、28年前まで葉たばこを栽培しており、小さな農家にとって大変貴重な現金収入でした。私の小・中・高校の教育費および衣服などは、すべて葉たばこの収納(「しゅうのう」と呼んでいました)で得た現金のおかげでございました。葉たばこを収納(販売)するまで、家族全員で協力しながら汗を流した思い出が懐かしい限りです。現在の統計でも、葉たばこ農家における専業農家の比率が高く、農家数は当時からすれば激減しているようですが、仕事としては重労働であるにも関わらず、東北地方や九州において重要な農産物として栽培され続けています。それを戸田様のように「優遇」という言葉だけで片付けて良いとは思いません。良き伝統と、関係各位の努力があったはずですし、地域によっては「たばこ祭り」「たばこ神社」などが残っており、文化として根づいてきたことも忘れてはいけないでしょう。
【たばこ店にもいろいろあります】
たばこ販売店は許可制の歴史が長く、その中では、社会福祉的な面での考慮がなされていたと記憶しています。夫を戦死で失った婦人、障害を持った人などについて、許可基準を緩和したこともあり、街角ごとにたくさんのたばこ店が存在してきたようでございます。しかし、現在は様相が一変し、マスコミ報道でもあるように、成人識別機能付たばこ自販機が認可の条件(機能を付けない自販機では販売できない)となり、買いにくさも手伝い、たばこをコンビニで買う人が激増しているそうです。当然ながら、小さなたばこ店への影響は大きく、戸田様のいうような「優遇」され、いかにも割りの良い商売でなくなっていると思われます。
【メーカーであるJTにも同情の余地があると思われます】
たしかに、戸田様のように、JTが「政府の意のままになる」と見えるのは仕方がないとは思います。しかし、ホームページ等でメーカーとしての立場を公表しています。それを読む限り、主張すべき点はきちんと明らかにしております。振り返ってみますと、日米貿易摩擦の議論が華やかし頃、真っ先に自由化の波を受け、世界の巨大たばこメーカーが上陸してきました。フランスやドイツなどでは、数年を待たずに、国内たばこメーカーのシェアは3割近くまで落ち込んだそうです。日本では、そのような事態になっておりません。正々堂々と競争しながら、たばこ業界全体の人たちの努力もあって、マイルドセブンなどの商品を守ってきたのだと評価できるでしょう。それらを考慮すれば、私はJTが政府の意のままになっているとは思われません。
◎ 以上、戸田様の「発言」に敬意を表しつつ、私の補足的なコメントを述べさせていただきました。
――― たばこがそれほど健康を害するものなら、“禁煙運動”でなく、麻薬並み扱いの「禁煙法」で禁止薬物にしたらいい。できるわけないよね。自民党の票田で何かと優遇してきた葉タバコ栽培農家や、たばこ店を失業させられないし、税金だけはがっぽりいただこうなんて虫がよすぎる。
あなたたちの言う“害毒”を吐き続けるたばこという“麻薬”。それを民間企業とは名ばかりで、政府の意のままになる日本たばこ産業(JT)に独占的に扱わせて、原価の10倍もの値段で売りつけるのか。これは本物の麻薬を扱う闇社会の人たち以上の小汚い商いじゃないのか。
ま、1000円になったら、私はどんなに困難でもきっぱり禁煙する。が、それでもたばこを買う愛煙家がいたら、現在のように肩身の狭い思いをさせないで、「高額納税者」として、いろんな場所で優遇し、丁重に扱って下さいな。―――
◎ もろ手を挙げて大賛成でございますし、よくぞここまで言っていただいたと感謝を申し上げます。でも、葉たばこ栽培農家とたばこ店、およびメーカーであるJTについては、少し誤解があるようですので、私なりの考えを述べさせていただきます。
【元・葉たばこ栽培農家の三男坊として】
私の実家では、28年前まで葉たばこを栽培しており、小さな農家にとって大変貴重な現金収入でした。私の小・中・高校の教育費および衣服などは、すべて葉たばこの収納(「しゅうのう」と呼んでいました)で得た現金のおかげでございました。葉たばこを収納(販売)するまで、家族全員で協力しながら汗を流した思い出が懐かしい限りです。現在の統計でも、葉たばこ農家における専業農家の比率が高く、農家数は当時からすれば激減しているようですが、仕事としては重労働であるにも関わらず、東北地方や九州において重要な農産物として栽培され続けています。それを戸田様のように「優遇」という言葉だけで片付けて良いとは思いません。良き伝統と、関係各位の努力があったはずですし、地域によっては「たばこ祭り」「たばこ神社」などが残っており、文化として根づいてきたことも忘れてはいけないでしょう。
【たばこ店にもいろいろあります】
たばこ販売店は許可制の歴史が長く、その中では、社会福祉的な面での考慮がなされていたと記憶しています。夫を戦死で失った婦人、障害を持った人などについて、許可基準を緩和したこともあり、街角ごとにたくさんのたばこ店が存在してきたようでございます。しかし、現在は様相が一変し、マスコミ報道でもあるように、成人識別機能付たばこ自販機が認可の条件(機能を付けない自販機では販売できない)となり、買いにくさも手伝い、たばこをコンビニで買う人が激増しているそうです。当然ながら、小さなたばこ店への影響は大きく、戸田様のいうような「優遇」され、いかにも割りの良い商売でなくなっていると思われます。
【メーカーであるJTにも同情の余地があると思われます】
たしかに、戸田様のように、JTが「政府の意のままになる」と見えるのは仕方がないとは思います。しかし、ホームページ等でメーカーとしての立場を公表しています。それを読む限り、主張すべき点はきちんと明らかにしております。振り返ってみますと、日米貿易摩擦の議論が華やかし頃、真っ先に自由化の波を受け、世界の巨大たばこメーカーが上陸してきました。フランスやドイツなどでは、数年を待たずに、国内たばこメーカーのシェアは3割近くまで落ち込んだそうです。日本では、そのような事態になっておりません。正々堂々と競争しながら、たばこ業界全体の人たちの努力もあって、マイルドセブンなどの商品を守ってきたのだと評価できるでしょう。それらを考慮すれば、私はJTが政府の意のままになっているとは思われません。
◎ 以上、戸田様の「発言」に敬意を表しつつ、私の補足的なコメントを述べさせていただきました。