息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

宝島

2012-01-01 10:22:16 | 著者名 さ行
あけましておめでとうございます。
2回目の正月だなあ。
こんなに続くとは思わなかったなあ。
読んでくださっている方ありがとうございます。


スティーブンソン 著
宝というおめでたいワードなので。

童話なのだが大人になって読み返しても十分満足できる。
というより、これって子どもだと理解できない部分も多いのでは?
たまたま主人公が少年であるということを除けば、読みごたえも
ドラマ性も、そして人間のダークな部分の表現もむしろ大人向き。

雑多な人が行き来する港町。小さな宿屋の息子・ジム・ホーキンズが
主人公だ。泊り客だった男が急死し、その持ち物に宝島の地図があった。
郷士のトレローニと医者兼治安判事のリブシー先生の協力を得、
一本足の男ジョン・シルバーに船員を集めてもらって、宝島へと
旅が始まる。

船乗りの荒っぽさ、豪快さは折々に出てくるが、亡くなった父親のような
立派な船乗りになりたいと願うジムは、そんな大人たちに決して
ひけをとらない。男らしさや勇敢さを望み、たくましくあろうとする。
狭い船内ではもめごともあるし、ストレスも多い。次々と訪れる
アクシデントを乗り越えていく姿は、現代の人間関係に通じるものも多い。

ようやく宝島を見つけた一行は、海賊の本性をあらわにしたシルバーの
裏切りにあうことになる。宝は本当にあるのか?見つけられるのか?
そしてそれを持ち帰ることができるのか?

内紛、だましあい、島への置き去り、ラム酒、ナイフの名手などなど
ワクワクするようなキーワードがてんこもり。

ちなみにディズニーランドの「カリブの海賊」のルーツでもあるわけだが、
初めてアトラクションに出会ったとき、あのにぎやかで荒々しい雰囲気が、
自分が持っていたイメージ通りでうれしかった。
きらきらの金と宝石の山なんか「ザ・お宝」という感じ。

きらきらでなくてもいいけれど、この一年素敵なお宝に出会えるといいな。

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