息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

死神

2013-12-17 10:31:29 | 著者名 わ行
和田はつ子 著

かつて『誰かのせいだった』という作品を生み出したものの、
現在は実家の書店をほそぼそと経営している菅原。
図書館に配達に出かけ、セーラー服の少女の死体を発見した。
少女のカラダは彼が届けようとしていた『日本刑罰史』に掲載されている
特殊な縛り方をされていた。

犯人から送られるメッセージ。第二、第三の殺人予告。
『誰かのせいだった』を読んだという犯人は、何が目的なのか。

ぐいぐい取り込まれていき、引きずられるように読んでしまう。
サスペンスドラマのような展開だ。
主人公が中年で、山を走り回るはめになったりするところなんか
もろにそれっぽいなあ。

謎解きも人物描写もいいし、ストーリーも悪くない。
面白いのだが、個人的にはどうも入り込めないのだ。
これはひとえに作品がどうこうではなく、私自身の問題ですな。
好みってやつ。
たぶん主人公になんとなく共感できないとか、小さな違和感が
積み重なったせいかなあ。
残念だ。

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