篠田節子 著
いかにも篠田節子らしさを発揮している短編集。
どれも女性の心情を鮮やかに切り取り、的確な言葉にうつしかえる。
中でも「秋草」は美しい襖絵と、相手の心変わりを知った女心との対比が
素晴らしい。
源氏物語の世界を見るようで胸が締め付けられる。
そして「柔らかい手」。
奔放に生きた男が海での冒険で事故に遭う。瀕死から立ち直った彼は
妻に介護を受けることになる。
やがてそれが恐怖となり、疑心暗鬼にとりつかれていく。
登場する男性が少しずつ情けないのがリアルだ。
ダメなところ、頼りないところこそ愛すべき部分だが、
それが増幅したり、年月を重ねたりしていくと崩壊する。
人の心の揺れや運命のいたずら。
読んでいてドキッとしたり、ぐっときたり。
響いてくるのが魅力だ。
いかにも篠田節子らしさを発揮している短編集。
どれも女性の心情を鮮やかに切り取り、的確な言葉にうつしかえる。
中でも「秋草」は美しい襖絵と、相手の心変わりを知った女心との対比が
素晴らしい。
源氏物語の世界を見るようで胸が締め付けられる。
そして「柔らかい手」。
奔放に生きた男が海での冒険で事故に遭う。瀕死から立ち直った彼は
妻に介護を受けることになる。
やがてそれが恐怖となり、疑心暗鬼にとりつかれていく。
登場する男性が少しずつ情けないのがリアルだ。
ダメなところ、頼りないところこそ愛すべき部分だが、
それが増幅したり、年月を重ねたりしていくと崩壊する。
人の心の揺れや運命のいたずら。
読んでいてドキッとしたり、ぐっときたり。
響いてくるのが魅力だ。
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