ミヒャエル・エンデ 著
言わずと知れた名作だ。
本国ドイツに次いで日本で人気というのもわかる気がする。
慌ただしい時間に追われて暮らしていると、失った時間について考えてしまうから。
といっても最近の私はそこまで忙しくない……はず。
しかしやたらと睡眠時間が長くなりやっぱり時間がない。
何なんだ、冬眠か。いやそれには早いし。
ある街に「時間貯蓄銀行」を名乗る灰色の男たちがあらわれ、時間を盗み始める。
人々の心からは余裕が消えていった。
ただひとりモモという少女だけは、これまでと同じように人の話に耳を傾け、
心を溶かし、あたためていく。
やがてモモは奪われた時間を取り戻す戦いへと巻き込まれていく。
初めて読んだのは小学生の頃。全く馴染めなかったのを覚えている。
それは多分モモのキャラクターに違和感を感じたからだ。
それまで読んできた主人公たちは、それなりに綺麗で魅力があったのに
モモは薄汚くなんだか好きになれなかった。
少しずつ本書の魅力がわかってきたのは、年齢を重ねながら何度か読み返してからだ。
あるときは忙しい自分の暮らしに重ねて、あるときは幼い娘の姿に重ねて、
いろいろな視点をもてばもつほどにおもしろさが理解できた。
これは時間に追われる現代人への警鐘のように思えるが、実は経済の仕組み全体への
問いかけなのだという。
大きなテーマをあえて子供にも読める形にしているのがすごい。
致死的退屈症なんて皮肉としか思えない病名だが、そのへんにいっぱいいそうだな。
言わずと知れた名作だ。
本国ドイツに次いで日本で人気というのもわかる気がする。
慌ただしい時間に追われて暮らしていると、失った時間について考えてしまうから。
といっても最近の私はそこまで忙しくない……はず。
しかしやたらと睡眠時間が長くなりやっぱり時間がない。
何なんだ、冬眠か。いやそれには早いし。
ある街に「時間貯蓄銀行」を名乗る灰色の男たちがあらわれ、時間を盗み始める。
人々の心からは余裕が消えていった。
ただひとりモモという少女だけは、これまでと同じように人の話に耳を傾け、
心を溶かし、あたためていく。
やがてモモは奪われた時間を取り戻す戦いへと巻き込まれていく。
初めて読んだのは小学生の頃。全く馴染めなかったのを覚えている。
それは多分モモのキャラクターに違和感を感じたからだ。
それまで読んできた主人公たちは、それなりに綺麗で魅力があったのに
モモは薄汚くなんだか好きになれなかった。
少しずつ本書の魅力がわかってきたのは、年齢を重ねながら何度か読み返してからだ。
あるときは忙しい自分の暮らしに重ねて、あるときは幼い娘の姿に重ねて、
いろいろな視点をもてばもつほどにおもしろさが理解できた。
これは時間に追われる現代人への警鐘のように思えるが、実は経済の仕組み全体への
問いかけなのだという。
大きなテーマをあえて子供にも読める形にしているのがすごい。
致死的退屈症なんて皮肉としか思えない病名だが、そのへんにいっぱいいそうだな。
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