朝日新聞連載の今日の「ニッポン人・脈・記」は宇宙の話になりました。宇宙飛行士の向井千秋さんの話です。
「宇宙から国境が見えることも新鮮な驚きだった。アマゾン川流域では、開発の有無で国境がわかる。道路が暗いのがドイツで明るいのがベルギーだと、同僚のベルギー人飛行士が教えてくれた。」
えっ?宇宙から地球を見ると国境は見えないと思い込んでいました。宇宙から見れば地球に国境はないはずだから、宇宙からの視点は、戦争の愚かさを示す一つの証明のようなものだと思っていましたので、本当に「新鮮な」驚きです。
そういえば、夜間に飛行機から東京の街を見ると大変きらびやかですが、かつてイタリアの夜間の有名都市を空から見るとぼんやりとした明るさだったことを思い出しました。
意図せずしてかわかりませんが、人類は昼も夜も国境を目に見えるようにしてきているのですね。唯脳論の養老さんが摩天楼を脳化現象だと言うように、観念である国境も視覚化していっているわけです。これは人類の進歩というよりは、危うさの証左なんでしょうね、きっと。
「宇宙から国境が見えることも新鮮な驚きだった。アマゾン川流域では、開発の有無で国境がわかる。道路が暗いのがドイツで明るいのがベルギーだと、同僚のベルギー人飛行士が教えてくれた。」
えっ?宇宙から地球を見ると国境は見えないと思い込んでいました。宇宙から見れば地球に国境はないはずだから、宇宙からの視点は、戦争の愚かさを示す一つの証明のようなものだと思っていましたので、本当に「新鮮な」驚きです。
そういえば、夜間に飛行機から東京の街を見ると大変きらびやかですが、かつてイタリアの夜間の有名都市を空から見るとぼんやりとした明るさだったことを思い出しました。
意図せずしてかわかりませんが、人類は昼も夜も国境を目に見えるようにしてきているのですね。唯脳論の養老さんが摩天楼を脳化現象だと言うように、観念である国境も視覚化していっているわけです。これは人類の進歩というよりは、危うさの証左なんでしょうね、きっと。