哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

神経幹細胞と骨髄細胞

2005-12-25 19:45:24 | 科学
 脳の話ですが、今回は医療分野に関しての話です。あるTV番組の話では、脳のダメージを回復する方法として再生医療が急速に進んできているそうです。

 そもそも生物の一定範囲は脳にダメージを受けても(失っても)、自然に脳が再生するそうです。ミミズとかトカゲとか。境目はおたまじゃくしと蛙で、前者は回復可、後者は不可だそうです。もちろん哺乳類は一切不可です。

 脳神経を再生する役割を担うのは、神経幹細胞で、この細胞は人間の子供時代にはまだ多くあるそうです。ところが大人になると減ってしまいます。しかし大人でも全くなくなってしまうわけではなく、脳のある部分に残っているので、それを取り出して培養して戻す方法により、脳の失った部分を再生することが考えられます。

 さらにもっと簡便な方法が、骨髄細胞を使う方法です。骨髄細胞は血液を本来作るそうですが、心臓の筋肉や神経にも変化できるらしいのです。実際に脳梗塞のねずみの静脈に骨髄細胞を注射すると、脳が再生されたそうです。骨髄であれば、すでにある骨髄移植の方法で脳が再生できることになり、今後期待されています。