哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

ネアンデルタール人

2005-12-13 04:52:41 | 科学
 先日たまたま子供向けの科学番組(たぶんNHK教育)で、人類史についてクイズ形式のレクチャーをしていた。

 類人猿から現代人までは、進化の過程でいくつも枝分かれし、最後に残ったのが現代人であるホモ・サピエンスだそうだが、直前の枝分かれがホモ・サピエンスとネアンデルタール人だそうだ。そしてネアンデルタール人は3万年前に絶滅したという。

 そこで問題。生き延びたホモ・サピエンスと絶滅したネアンデルタール人の大きな違いは何か。

 答えは、ホモ・サピエンスは壁画や耳飾りなどをしたがネアンデルタール人にはそのような行為はなかったとのこと。つまり、ホモ・サピエンスには物事を想像し、抽象的なものを理解する力が宿り、暦も作り、季節の周期や動物の習性も理解して、将来の予測もできたということだそうだ。それによって4万年前から始まった氷河期を生き抜いたという。

 ただ、たまたま本屋さんで見かけた別冊サイエンス『人間性の進化』の「消えたネアンデルタール人」を読むと、そう簡単な話でもなさそうである。