山域山名:出羽・月山、姥ヶ岳(山形県)
期 日:2016年3月12日(土)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:志津温泉730m(8:35)→姥沢1160m(10:05/10:20)→月山リフト上1510m(11:10/11:20)→牛首上稜線1760m(12:25/13:10)~月山リフト上(13:30/13:45)→姥ヶ岳1670m(14:05/14:20)~月山リフト上(14:30/14:40)~姥沢(14:50/15:10)~車道900m(15:25/15:35)→志津温泉(15:55)
<天候:山麓は時々晴れ、稜線は雪>
春には幾度も来ている月山だが、姥沢への道路開通前にはまだ訪れたことはなかった。埼玉からだと遠いので、わざわざこの時期に月山まで…が例年だが、今年は来てしまった。
埼玉を午前3時に出て、志津温泉には8時過ぎに到着。月山ICが出来たので意外と早い。
除雪最終点には車が10台ほど。みんな山形地元ナンバーで関東は自分だけでした。
月山山頂。午後には冬型解消の予報だが、まだ風が強そうだ。
除雪された道路を歩く。
壁の高さはこれでも例年の半分以下らしい。
作業員の方に聞いたら、除雪は3台体制でやってるそうだ。今年の開通は4/10で、雪が多くても少なくても時期は同じとのこと。
車道ショートカットは左側の電線が目印みたい。
姥沢にガイドツアー客を降ろしたキャットとすれ違う。労なく3月の姥沢へ入れるのは魅力でしょう。
自分には無縁の乗り物だ(半分僻み)。
雪が少ないとはいえ、さすが月山。普段の尾瀬くらいはある。
姥沢。
月山リフトも静寂。4月になったら賑わうでしょう。今年は特に。
リフト沿いを登る。
ガイドツアーは姥ヶ岳南尾根に取り付いていた。
いい斜面だ。
あの雪庇はどのくらい高さがあるのか。
リフト上駅。
地元山スキーヤーは姥ヶ岳のようだ。
我々は月山本峰へ向かう。
どこかの惑星にいるかのよう。
いや、雪砂漠か。
雪と太陽の演出。
ガスに包まれると右も左も、登っているのかさえも分からなくなる。
牛首稜線へ。
月山北西斜面が一瞬見えた。
ホワイトアウトの稜線。
まったく先が見えなくなり、少し待ってはみたが、逆に吹雪いてきた。雪雲のなかに入ってしまったらしい。
視界なくてはこの先の急斜面はリスクが高く、山頂に行くには時間的にリミットなので本峰アタックはここまで。高度計は1760m、月山の頂きまでたった200m、されど200m。また来シーズンのお楽しみにしよう。
足下のトレースが5mくらい確認できるだけで、何にも見えない。少しでも視界を得たいので待機。
稜線下の新雪吹き溜まりに配慮しながら滑降(実際は下降)。
恐ろしいほどの平衡感覚なしの霧中状態。板が滑っているので下ってるんだ…。
稜線を覆っているガスは薄いが、今日はなかなか取れなかった。
月山リフト上駅まで下りてきた。
ピークに立ちたいので姥ヶ岳へ。
姥ヶ岳も強風と雪が叩きつけて寒いのなんの。気温-7℃。
シールオフして逃げるように滑る。
スキー場エリアまで下りたら、風もない天国バーンが待っていた。
プチパウダーに歓声を上げる。
デポしておいたデザートを食べて。
姥沢をあとに。
志津までも意外や好バーンがありました。
雪面も締まって快適ターン。
車道に下りて、あとは歩き。
みんな下山してガラガラ。
湯殿山山頂が微笑む。ずいぶん前の4月に滑ったが、また来訪しよう。
今宵の宿は朝日連峰麓の大井沢へ。豪雪地帯の大井沢はこの時期は3mは残雪があるらしいが、今年は1m超と半分以下。1月に雨が降ったらしく、こんな冬は記憶にないと村の人が言ってました。
田舎雰囲気満点の民宿大原さんに到着。
地区にある温泉施設ゆったり館の入浴券をもらったので歩いて行きました。ヌルヌルのお湯は温まりました。
「いしゃ先生」のロケに使われた建物。
無医村だった故郷大井沢の医療に生涯を捧げた女医・志田周子さんの映画がつい1月に公開されたらしい。ちなみに、今は村にお医者さんはいないとのこと。
小朝日岳と右奥に大朝日岳。
三日月と障子ヶ岳。大井沢は東北の名峰絶景の地でした。
民宿に戻って夕食。山菜がこれでもかと盛り沢山に並ぶ。宿に電話したのが昨日の昼で、その後にご主人が山に山菜を採りにいったみたい。大井沢の民宿はまだどこもやってない感じだったので、今年初めて?のお客だったかも。ま、月山スキー場も登山も釣りもオフのこの時期に来るお客はいないでしょう。
山菜天ぷらと、絶品だったお蕎麦。食べきれないくらいのご馳走と地酒を堪能しました。
築百年の大原さん。昔は茅葺き屋根だった。建物は変わってなく今もそのまま。雪の多さが違う。
昔は今よりずっと暮らす世帯が多かった。
話し好きのご主人と。村のこと、出稼ぎのこと、家族のこと、震災のこと、山菜、いしゃ先生、蛇、スズメバチ、熊撃ち、10年くらい前に廃道寸前だった新潟県側登山道の三面から寒江山の登山道を1週間かけて山形西川町有志の一人として刈払いした話しなど、地元の方との語らいは楽しかった。
明日は、朝日連峰大展望スキーハイクへ。
期 日:2016年3月12日(土)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:志津温泉730m(8:35)→姥沢1160m(10:05/10:20)→月山リフト上1510m(11:10/11:20)→牛首上稜線1760m(12:25/13:10)~月山リフト上(13:30/13:45)→姥ヶ岳1670m(14:05/14:20)~月山リフト上(14:30/14:40)~姥沢(14:50/15:10)~車道900m(15:25/15:35)→志津温泉(15:55)
<天候:山麓は時々晴れ、稜線は雪>
春には幾度も来ている月山だが、姥沢への道路開通前にはまだ訪れたことはなかった。埼玉からだと遠いので、わざわざこの時期に月山まで…が例年だが、今年は来てしまった。
埼玉を午前3時に出て、志津温泉には8時過ぎに到着。月山ICが出来たので意外と早い。
除雪最終点には車が10台ほど。みんな山形地元ナンバーで関東は自分だけでした。
月山山頂。午後には冬型解消の予報だが、まだ風が強そうだ。
除雪された道路を歩く。
壁の高さはこれでも例年の半分以下らしい。
作業員の方に聞いたら、除雪は3台体制でやってるそうだ。今年の開通は4/10で、雪が多くても少なくても時期は同じとのこと。
車道ショートカットは左側の電線が目印みたい。
姥沢にガイドツアー客を降ろしたキャットとすれ違う。労なく3月の姥沢へ入れるのは魅力でしょう。
自分には無縁の乗り物だ(半分僻み)。
雪が少ないとはいえ、さすが月山。普段の尾瀬くらいはある。
姥沢。
月山リフトも静寂。4月になったら賑わうでしょう。今年は特に。
リフト沿いを登る。
ガイドツアーは姥ヶ岳南尾根に取り付いていた。
いい斜面だ。
あの雪庇はどのくらい高さがあるのか。
リフト上駅。
地元山スキーヤーは姥ヶ岳のようだ。
我々は月山本峰へ向かう。
どこかの惑星にいるかのよう。
いや、雪砂漠か。
雪と太陽の演出。
ガスに包まれると右も左も、登っているのかさえも分からなくなる。
牛首稜線へ。
月山北西斜面が一瞬見えた。
ホワイトアウトの稜線。
まったく先が見えなくなり、少し待ってはみたが、逆に吹雪いてきた。雪雲のなかに入ってしまったらしい。
視界なくてはこの先の急斜面はリスクが高く、山頂に行くには時間的にリミットなので本峰アタックはここまで。高度計は1760m、月山の頂きまでたった200m、されど200m。また来シーズンのお楽しみにしよう。
足下のトレースが5mくらい確認できるだけで、何にも見えない。少しでも視界を得たいので待機。
稜線下の新雪吹き溜まりに配慮しながら滑降(実際は下降)。
恐ろしいほどの平衡感覚なしの霧中状態。板が滑っているので下ってるんだ…。
稜線を覆っているガスは薄いが、今日はなかなか取れなかった。
月山リフト上駅まで下りてきた。
ピークに立ちたいので姥ヶ岳へ。
姥ヶ岳も強風と雪が叩きつけて寒いのなんの。気温-7℃。
シールオフして逃げるように滑る。
スキー場エリアまで下りたら、風もない天国バーンが待っていた。
プチパウダーに歓声を上げる。
デポしておいたデザートを食べて。
姥沢をあとに。
志津までも意外や好バーンがありました。
雪面も締まって快適ターン。
車道に下りて、あとは歩き。
みんな下山してガラガラ。
湯殿山山頂が微笑む。ずいぶん前の4月に滑ったが、また来訪しよう。
今宵の宿は朝日連峰麓の大井沢へ。豪雪地帯の大井沢はこの時期は3mは残雪があるらしいが、今年は1m超と半分以下。1月に雨が降ったらしく、こんな冬は記憶にないと村の人が言ってました。
田舎雰囲気満点の民宿大原さんに到着。
地区にある温泉施設ゆったり館の入浴券をもらったので歩いて行きました。ヌルヌルのお湯は温まりました。
「いしゃ先生」のロケに使われた建物。
無医村だった故郷大井沢の医療に生涯を捧げた女医・志田周子さんの映画がつい1月に公開されたらしい。ちなみに、今は村にお医者さんはいないとのこと。
小朝日岳と右奥に大朝日岳。
三日月と障子ヶ岳。大井沢は東北の名峰絶景の地でした。
民宿に戻って夕食。山菜がこれでもかと盛り沢山に並ぶ。宿に電話したのが昨日の昼で、その後にご主人が山に山菜を採りにいったみたい。大井沢の民宿はまだどこもやってない感じだったので、今年初めて?のお客だったかも。ま、月山スキー場も登山も釣りもオフのこの時期に来るお客はいないでしょう。
山菜天ぷらと、絶品だったお蕎麦。食べきれないくらいのご馳走と地酒を堪能しました。
築百年の大原さん。昔は茅葺き屋根だった。建物は変わってなく今もそのまま。雪の多さが違う。
昔は今よりずっと暮らす世帯が多かった。
話し好きのご主人と。村のこと、出稼ぎのこと、家族のこと、震災のこと、山菜、いしゃ先生、蛇、スズメバチ、熊撃ち、10年くらい前に廃道寸前だった新潟県側登山道の三面から寒江山の登山道を1週間かけて山形西川町有志の一人として刈払いした話しなど、地元の方との語らいは楽しかった。
明日は、朝日連峰大展望スキーハイクへ。