山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

葛根田川

2015-09-04 | 2015山登り
山域山名:八幡平・葛根田川北ノ又沢(岩手県)
期  日:2015年8月21日(金)~23日(日)
参 加 者:みやぶー、AZ、きむてつ、くりペア
行動記録:
8/21 北本3:00=滝ノ上温泉(9:30/10:10)→入渓点(10:50/11:05)→明通沢出合(11:40)→御函(12:40)→大石沢出合(13:10)→中ノ又沢出合(13:45)→葛根田大滝(14:20)→滝ノ又沢出合(15:10)
<天候:晴れ後曇り>

銘渓が多い東北でも、悠久のブナ林をゆったりと流れ、独特のゴルジュとともに美しいと称される葛根田川。
沢ヤでない自分でも、いつかは行きたいと思っていたが、会の仲間と遡行するチャンスに恵まれ、東北道を延々と走り、岩手山の麓に向かった。


滝ノ上温泉駐車場で共同装備を分けて出発。




しばらく葛根田地熱発電所を見ながら進む。




このゲートからは発電所専用道になるが、登山者は脇の隙間から入れる。




砂利道から踏み跡があったので入渓。流れは速く、一発目からスクラム渡渉。




豊穣の森をゆったりと流れる葛根田川。




こんな渡渉が何度も。




右岸側壁からは大ベコ沢のスラブ滝。




きれいな水。




そして、ハイライトの「お函」へ。




素晴らしいU字谷ゴルジュ。




次々現れる美景にうっとり。














でも、増水したら遡行は困難を極めるでしょう。(翌日はどうなっていたのか)










2段15mの葛根田大滝。




左岸から巻く。




しばらくゴーロを行くと滝ノ又沢出合へ。




ここでテン泊。




薪は豊富。




ウィンナーをつまみに。




平穏な一日でした。




8/22 停滞
<天候:雨>

寝静まった頃から雨音がテントをたたく。大きな木の下だったので、どれほど降ったかは分からなかったが…。


滝ノ又沢出合先で、もの凄い濁流に進むことができず、テン場へ撤退。




水量は昨日より30㎝増えて、流れは数倍速く、濁流となっていた。

流されたらケガをするので、テントを張って水量が減るまで様子を見るが…

雨は相変わらず強く降り続き…(ここ盛岡地方は大雨警報発令)

それでも水量は徐々に減って行くが…(夜中はすごい豪雨だったのだろう)

遡行できるほどではなく…

午前11時に停滞決定…

昼の天気予報では明日も雨…

このまま明日も動けなければ停滞?…

となれば下山できず、月曜日には動けるか?…

食料は制限して…

沢なのに水流は濁って、水がない…

重たい空気になるが、アルコールやら昔の山話題で和み…




まだ明るい6時には就寝。結局、一日中、雨はいっときも止むことはなかった…。


8/23 滝ノ又沢出合(5:00)→左俣遡行→20m滝(6:50)→関東森1154m(8:45/9:15)→1283m湿原(10:15/10:25)→関東森分岐(11:55)→小畚山1467m(12:30/12:50)→三ツ石山1466m(13:45)→三ツ石山荘(14:10/14:40)→滝ノ上温泉(16:30)
<天候:曇り時々雨>

雨は上がり、濁りもほとんどなくなり、水量も一昨日に近いくらいに減水。
よかったよかった。テントをたたんで出発。


昨日、渡渉出来なかったポイント。全然違う。




二俣から左俣へ。しばらくは連瀑帯が続く。




滝を越えると、ふたたび穏やかに。







ナメが随所に現れる。




左岸側壁の大スラブ。




20m滝。




右岸側を巻く。足下が切れ落ちた3mほどののっぺり岩がいやらしく、ロープを出す。




まだ上にも小滝がいくつか。




稜線下までナメ状の水線があったが、ついに藪へ。




といっても、激ヤブでもなく10分くらいか。




稜線へ到達!!




関東森で沢装備からハイクスタイルへ。でも、ザックが激重に。




一応夏道があるが、こんなヤブばかり。去年9月にも歩いたが、少し延びたかも。




湿原でホッとひと息。










大深岳直下の分岐。この稜線はたくさん人が歩くので快適。




小畚山。厳冬期の松川温泉から激ラッセルこの頂きに立ったことがある。なつかしい。




秋の気配を感じて。




三ツ石山へ。ここも真冬は延々とラッセル修行でした。







三ツ石山荘。霧雨に濡れたので、小屋の中でしばし休憩。










網張方面が見えた。本日唯一の展望。




冬はいいだろうな。




葛根田川を渡る。




滝ノ上温泉に到着。




きょうは一日たっぷり歩きました。




すぐに温泉だ~と滝峡荘へ。




秘湯の雰囲気バリバリ。




この画は?今、山業界で旬な方のもの。




いいね~。ちなみに素泊まりのみ。




ラジウム泉は最高特Aランクのお湯でした。







湯上がりには温泉玉子をいただきました。




素晴らしい沢でした。





北ア室堂~五色ヶ原~薬師岳<後半>

2015-09-02 | 2015山登り
8/8 五色ヶ原(5:25)→鳶岳2616m(5:50/6:05)→越中沢乗越2356m(6:40)→
越中沢岳2591m(7:20/7:30)→スゴノ頭2431m(8:30/8:40)→スゴ乗越2140m(9:10)→
スゴ乗越小屋2271m(9:45/10:10)→間山2585m(11:15/11:25)→北薬師岳2900m(12:50/13:05)→
薬師岳2926m(13:45/14:05)→薬師岳山荘2701m(14:40)山荘泊
<天候:晴れ>


翌朝も文句なしの快晴。




今日は薬師岳山荘までの長丁場だ。




大雪の神々の庭のような池糖。




模型のような五色ヶ原山荘。




鳶山からの縦走路。まずは越中沢岳を目指す。
この縦走路は2回目だが、前回は雨と霧でまったく展望がなかったので、今日は期待しよう。





ヌクイ谷。




越中沢岳山頂。




五色ヶ原を振り返る。




赤牛岳、水晶岳、雲ノ平、黒部五郎。




この縦走路の主役はやっぱり薬師岳。




スゴノ頭まで厳しいダウン、アップ、ダウン。標高は低いが体力と気力がいる。




越中沢岳。




黒部川奥ノ廊下。泳ぎが苦手な自分にはとても無理でしょう。




スゴ乗越へ。







赤牛岳。読売新道は一昨年トレースしているが、赤牛岳稜線はまた再訪したい。




赤い屋根を目指して。




スゴ乗越小屋。










小屋番に聞いたら、今日は土曜日だが定員の半分ほどの予約、スゴ小屋には麓から1日では入れないので、日曜日の夜が一番混むらしいです。
混雑のピークは、毎年7月最終週か8月第1週とのこと。布団1枚に2名と言ってました。










裏銀座の烏帽子岳。




赤牛岳と水晶岳。




スゴノ頭と越中沢岳。




間山。




下には池がある。




植生をみると、冬の季節風のすごさが分かる。







2重山稜。







2832ピークからの北薬師岳。




北薬師岳から本峰へ。




薬師岳山頂。




金作谷カールと北薬師岳。




中央カール。




浮き石だらけの道を下る。




薬師岳山荘へ。おつかれさま~。




今朝、折立から登ってメンバーと合流。







「やくし」オムレツとは洒落てる。




夕焼けが見事でした。







左は白山。




埋蔵金伝説?の鍬崎山。










薬師岳山荘は天水だけで、この夏の好天気続きで水不足が深刻だったよう。ちなみに飲料水は500ミリペットボトル500円でした。




ロングルートだったが、展望抜群で最高でした。





8/9 日の出前に薬師岳山頂へ…山荘(4:00)→薬師岳山頂(4:30/5:25)→薬師岳山荘(6:10/7:10)→薬師峠(8:05/8:30)→太郎平小屋(8:45/9:00)→折立1350m(11:55)
<天候:晴れ>


小屋は大混雑で朝食も並びそうなので、日の出を山頂に見よう(小屋もその後に朝食を、と勧めてます)と懐電で歩き出す。




小屋から山頂まで30分足らずで到着。またまた何人抜いたか?




昨日に続いて再び薬師の頂へ。




日の出。




金作谷カールが染まる。




気温は低く、ダウンを着ている人も。




槍穂高もばっちり。




黒部五郎の奥に乗鞍と御岳。噴煙は見えなかった。このまま収まってくれれば。




白山に向かって巨大な薬師の影が。荘厳だ。







中央カール。




東南稜越しの黒部五郎、笠。




北アルプス一番のお気に入りは黒部五郎岳。五郎カールも北面ウマ沢も大滑降でした。




小屋をあとに下山。







太郎平から折立へ。







初めてこの尾根から剣を見た。




1870三角点で負傷者をピックアップした富山県防災へり。




みんな無事に折立へ下山。お疲れさまでした。




3日間とも晴れかほぼ快晴で一滴も雨に降られず、The夏山でした。
それにしても、若者が増えました。




北ア室堂~五色ヶ原~薬師岳<前半>

2015-09-01 | 2015山登り
山域山名:北アルプス・龍王岳、五色ヶ原、薬師岳(富山県)
期  日:2015年8月7日(金)~9日(日)
参 加 者:みやぶー、よしさん、じんさん、AZ、薬師岳山荘で本隊と合流
行動記録:
8/6 大宮(18:50)=<かがやき>=富山(20:38/21:17)=立山駅(22:23)「千寿荘」泊

熊トレ夏の会山行「薬師岳山荘集中」で、室堂から入山して、五色ヶ原、薬師岳を縦走してきました。


仕事から終えて大宮駅へ。




北陸新幹線「かがやき」に乗って。




車両も新しく、足下も広く、いや~快適快適。
大宮から富山まで1時間50分弱。仕事をしてからでも、夜には富山入り。速い早い。




新幹線改札を入れば、クラシックが買えます。




うとうとする間もなく富山へ。




駅前はまだ工事中。







地鉄駅舎も立派になった。













立山駅に着いた時は他の乗客は誰もなかった。




駅前の民宿千寿荘へ。お風呂にも入りさっぱりして就寝。新幹線さまさま。



8/7 立山駅(7:40)=<パノラマバス>=室堂2420m(8:50/9:35)→室堂山展望台2668m(10:20/10:25)→浄土山2831m(11:00/11:10)→龍王岳2872m往復→鬼岳肩(12:15/12:40)→獅子岳2741m(13:20/13:30)→ザラ峠2348m(14:25/14:35)→五色ヶ原2500m(15:05)山荘泊
<天候:晴れ後時々霧>





入山前夜はいつも寝不足だが、今朝は睡眠ばっちり。




窓を開ければ、室堂へのバスが出る立山駅が目の前。




事前にWEB予約してあったので、窓口に並ぶ必要もなし。出発15分前まで部屋でのんびり過ごす。




今回は初めて「パノラマバス」を使ってみる。




やっかいなケーブルカー乗り換えもなく、広い車内と天井窓パノラマを楽しみながら、通常運賃にプラスして500円払うだけ。
新幹線、駅前民宿、パノラマバス。プチ贅沢な気分で室堂に向かう。




称名滝。




大日岳。




称名川とゴシャメンの滝。




雪の大谷。




新宿発夜行バス、扇沢からアルペンルートを乗り継いできた、よしさん、じんさんと室堂で合流。


2400m室堂は湿度も低くて涼しい。




いざ出発。




明日の各山小屋は満員。




室堂山展望台に寄って、これから向かう五色ヶ原を眺める。










浄土山。







11月にはまたこのカールで1本でしょう。




中学生の林間学校。




天気も良くせっかくなので、龍王岳に登ってみる。




この斜面が春には山頂ルンゼの魅惑な斜面になる。




御山谷。




鬼岳、獅子岳。




龍王岳南面は荒々しい。




鬼岳トラバースの悪場。




雪渓はしっかりとカットされている。(五色ヶ原山荘の担当)







斜度は大したことはないが、雪面が硬いとスリップ注意。




獅子岳を目指して。




振り返ると、尖った雄山が見えていいね。




御山谷の雪渓はまだ残っていた。




獅子岳。




一気にザレた道を急降下。




ザラ峠は3回目だが、いつも強風と霧。







ちょっと登り返すと五色ヶ原へ。




花が咲き乱れる。




いいね~。







五色ヶ原山荘に到着。




今日は金曜なので小屋も空いている。







4名で個室。ビール乾杯のあと、お風呂にも入れました。快適な山小屋ライフ。




夕食も1回のみ。







夕食後にはのんびり五色ヶ原をお散歩。










過去2回はこのテン場に泊まりました。小屋が遠いのが難点(ビール仕入れ)ですが、いいテン場です。







針ノ木岳。




いい感じですね。裏銀座を見ながら山座同定でしょうか。







夕陽に雲も赤く染まりました。




明日もいい天気でしょう。