山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

妙高山

2015-05-14 | 2014-15山スキー
山域山名:頸城山群・妙高山(新潟県)
期  日:2015年4月26日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:笹ヶ峰1350m(6:55)→黒沢出合1580m(7:35)→黒沢→黒沢池2020m(8:50/9:0)→大倉乗越2140m(9:20/9:35)~カルデラ1970m(9:40/9:55)→妙高山2454m(11:20/11:45)~大正池~カルデラ2090m(12:45/13:10)→三田原稜線2300m(13:45/14:15)~涸沢~車道1340m(14:45/15:50)→笹ヶ峰(15:10)
<天候:快晴>

GW前半は単独での妙高山本峰がターゲット。
このところ暖かさが続いたので、大倉乗越からの雪付き状況次第では、定番の火打山南面への転進もありで笹ヶ峰に向かった。


土橋からの朝焼けの妙高山。




黒姫山もまだ山スキーができそうだ。




笹ヶ峰からの高妻山と乙妻山。




天狗原山と金山。




駐車場はいっぱいか?




すでに満車で自分も路肩に駐車。




登山口の東屋もまだほとんど埋もれている。まだ残雪はいつもより多い。




山スキーを始めて間もない若者と話しながら歩く。彼は火打から惣兵エ落谷に行くというので、ルートアドバイスをする。昨日も雨飾荒菅沢を滑ったそうで、とりあえず山スキーで百名山トレースが目標とのこと。若さ(だけで)は素晴らしい。


黒沢の橋は出ていたが、この雪の量では黒沢の滝は大丈夫だろう。




完璧に滝は埋まったまま。




バックは高妻山。




三田原山からの下降に使える沢をチェックしながら登行する。黒沢池に行くには、この1850m二俣は左にとる。




白馬から槍穂高まで北アルプスが屏風のよう。




黒沢池の大雪原に上がる。今日はここまでノンストップで来た。




三田原山稜線。




黒沢池ヒュッテの小屋明けはいつからだろうか。




樹林の斜面を登ると大倉乗越。




ドカーンと本峰。何とか雪はつながっていそうだ。




稜線下にクラックが入りかけていたが、ご機嫌のターンを刻めた。




坪足2名が急斜面に取り付いていた。乗越からのラインは左端。




夏道が付いているU字状谷を詰める。雪が途切れ途切れで藪を何度も突破。




北向き斜面のため、雪面はガチガチ。雪があるところまでクトーとウィペットでシールで登り上げる。




板をデポして、岩と樹混じりの急な草付き斜面を登って夏道を見つける。




アイゼンで山頂直下の崩れそうなリッジを行く。




前山と北地獄谷を見下ろす。




妙高山頂へ。火打は登山者と山スキーヤーで人だらけだったらしいが、妙高本峰には誰もいない。静かな山頂を満喫。




焼山と火打。




北アルプス。




眺めを楽しんだ後に下山開始。慎重にデポ地点まで下降。
登路の藪斜面を避けて、雪がつながっているスキーヤーズレフトの岩基部ラインに移動。




見た目は良かったが、雪面はガチガチガタガタでターンできず、横滑りに終始。膝が泣いた。




カルデラに降り立つ。




回りには人っ子ひとりいない。すばらしい景観。




三田原山稜線登り返しはこの斜面しかない。




急斜面を一気に登るが息が切れた。




本峰が見守ってくれた。




ここまでくれば安全地帯。




三田原稜線下のダケカンバ帯から涸沢をクルージング滑降。




涸沢自体は斜度20度ほどだが、今年は滅多にない大雪崩が出たようだ。走破距離は、車道のすぐ上まで2㎞はあっただろう。すごい破壊力だ。




車道で滑降終了。あとはテクテク駐車場まで歩く。




今回の妙高山周回ルート。山スキーと登山を両方堪能しました。




鳥海山4/19(中島台~鳥越川~千蛇谷)

2015-05-10 | 2014-15山スキー
山域山名:鳥海山(秋田県、山形県)
期  日:2015年4月19日(土)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ、シモちゃん、はしけん、くりペア(計6名)
行動記録:小砂川=中島台460m(6:25)→吊り橋(6:35)→あがりこ大王(6:55)→カラ川左岸尾根取付730m(7:30/7:40)→鳥越川大水場930m(8:10/8:20)→1280m(9:05/9:20)→1870m(10:40/11:20)→大物忌神社2160m(11:55/12:10)→新山2237m(12:15/13:15)~1260m(13:55/14:05)~カラ川左岸尾根780m(14:25/14:30)~あがりこ大王(14:45)~吊り橋(14:50/14:55)→中島台460m(15:10)
<天候:晴れ時々曇り>

いよいよ今山行のメイン、鳥越川から千蛇谷を回り込んで新山頂きに登る鳥海山北面の長大なルートを狙う。
埼玉からだと遠い鳥海山の北側、しかも400mと標高の低い場所から取り付くので雪がある4月しかチャンスがなく、天候と休暇のタイミングが合わないと行けない、前々から憧れていたルートだ。
5時過ぎに民宿を出たが、女将さんが温かいおにぎりをむすんで見送ってくれた。感謝である。




Qさんと新潟のシモちゃんとコンビニで合流。シモちゃんとは11月の立山以来。
気合いを入れて中島台から出発。




今年の残雪は少ないようで、しばらく木道を行く。




吊り橋。




橋から5分ほど歩いてシールへ。




不思議な奇形ブナがたくさん。




そして彼に会いたかった。




あがりこ大王。







新山は遙か遠い。




北面もバッチリ。Qさんのモチベーション急上昇。




しばらくはブナ林を行く。




鳥越川の流れも出ている。




鳥海はどこまでも貴高い。




この枝沢を抜けると、




素晴らしい絶景が拡がる。




わぉーーーと、声を出してしった。雄大でまた美しい。




この景観を見れただけでも幸せ。




よし、行くぞ。




登って、




登って、




ドでかい鳥越川は景色が変わらない。




千蛇谷入口で斜度も急に、クトーを付ける。




稲倉岳も遙か下になった。




山頂近し、でもまだまだある。




こんな場所で吹雪かれたら、堪らないでしょう。




いよいよ内院へ。




外輪山。




七高山も見えた。




壁は氷っている。




外輪山と新山をつなぐ巨大なスノーブリッジ。




大物忌神社上でアイゼン装着。




最後の最後のがんばり。




やったー!新山だ。




後続メンバーも続々と。













日本海がこんなに近い。




いざ、滑降へ。




スノーブリッジからドロップ。













とにかくでかい。




このスケールは屈指。




北面ルンゼを滑ってきたQさんとシモちゃん。ガチガチでターンできなかったらしい。




今日は最高でしょう。




まだまだ続く。










いよいよフィナーレへ。




北面ルンゼに感謝するQさん達。




あとは雪を拾って。木道もすべっちゃえ。




吊り橋でスキーを外す。




想像したとおり、いや、それ以上のスケールでした。素晴らしかった。








鳥海山4/18(湯ノ台~滝ノ小屋)

2015-05-08 | 2014-15山スキー
山域山名:鳥海山(山形県)
期  日:2015年4月18日(土)
参 加 者:みやぶー、はしけん、くりペア(計4名)
行動記録:
4/17 北本(21:00)=東北道山形道=寒河江道の駅(25:00)
4/18 寒河江(7:00)=三の俣(8:45/9:00)=鳥海高原ライン640m(9:35/10:05)→1100m(11:25/11:35)→滝ノ小屋1280m(11:55/12:45)~湯ノ台林道640m(13:15)=遊佐=小砂川
<天候:曇のち上部霧>

4月半ばは、昨年の秋田駒&岩手山に続いて北東北の鳥海山へ。
金曜夜に埼玉を出て、東北道、山形道を走り寒河江道の駅で仮眠。翌朝に月山道路を抜けて庄内を目指す。道のりは500㎞のロングドライブだ。


遊佐からの鳥海山。今日は黄砂が飛んで霞んでいる。




満開の桜と鳥海山。今年は例年より1週間早かったらしい。




今日目的の月山森へは、三ノ俣道ルートから登るつもりで車を走らせる。




登山口のさんゆうスキー場にはまったく雪がなかった。




レストハウスのおばちゃんに聞いたら、ゲレンデは3月末で営業は終了。
今年は真冬の雪が少なく、4月から気温が上がったので雪消えもいつもより早いとのこと。
では、雪が繋がっている湯ノ台に転進だ。


除雪が入らない鳥海高原ラインだが、ヘヤピン下まで車が入れた。
登山装備を整え、いざ出発。




午後に寒気が通過するが、すでに稜線は怪しい感じ。




とりあえずは滝ノ小屋を目指そう。




車道は荒木沢の向こうへ。




上空は風が強そう。




尾根ルートを登る。黒い雲もだいぶ下りてきた。




昨日の新雪が5㎝ほど積もっていた。




ガスに包まれる前に何とか滝ノ小屋に到着。




最初に来たのは確か25年ほど前だったが、昔の小屋は新しく建て替えられていた。




小屋の中で昼食を取って下山。視界も悪くなった。




お互いの位置を確認しながら滑る。




100mほど高度を下げると視界も回復。




宮様コースを取ろう。




なるほど、程よい斜度に切り開かれていた。転倒でもされたら大変だもの。




すっかり黒い雲に覆われた。




下山まで降られなかったのが救いでした。




冷えた体を温めようと、すぐ下の湯ノ台温泉へ。







公共の建物は何てゴージャスなんだ。




時間があるので、鳥海山麓観光モードへスイッチ。鳥海イヌワシみらい館へ。




指導員の方からお話を聞くと、鳥海山には山形側と秋田側に、つがい1ペアづつの4羽しかいないらしい。(昔はもう1ペアいたことがあった)
自分も10年ほど前に滝ノ小屋上で薮漕ぎしていたら、遙か上空を大きく旋回しているイヌワシを見たことがあった。

今の日本には450羽程度、すべての巣をつかんでいるのが驚き。ローカル線の無人駅など都会に営巣しているのもいるらしい。




他の猛禽類と比べると格段に大きい。




次は湧水の街、遊佐へ。




2008年に立て替えられた駅舎。







昔はこんな感じだった。(来たことはあるが写真を撮っていなかった)




駅前通りは昔のまま。




今日の隠れたメイン?遊佐カレー遊佐駅本店へ。(他に店はないが、この次に出したい願いがあるそうです)




野菜カレーにしよう。




お姉さん調理中。




待っている間に電車も入線。




お待たせしました~。




これが楽しみだった。




山旅(食)を満喫。「大人の甘口カレー」というだけあって、コクがあって旨かった。




腹ごしらえをしたら、隣りの吹浦へ。
こちらは昔の駅舎が残っている。




1997年に撮った写真。無人駅になったことと、ストーブの煙突がなくなった。




それ以外は変わらず。




芭蕉も来た吹浦。




羽越本線は、ここから北は単線になる。




そして日本海。




今日は冬のような荒波だ。




今宵の宿は、小砂川の松本旅館。




純和風のきれいな玄関。




スキーはここに。




荷物を部屋に入れて、すぐに外へ。目の前には日本海の絶景が。




歩いて1分の東屋から夕陽が眺められる眺望抜群の立地。




すぐ下の入り江。




初めて波の花を触りました。




灯台にも火が入った。




お待ちかねの夕飯へ。




入り江で取ったばかりの天然の蒸しあわび!。焼くには大きすぎるとのこと。(何て贅沢)
かに、鯛、刺身、、、豪華な料理を堪能。
これで民宿と変わらない料金でした。やっぱり北東北はいいね。




山には大して登れなかったが、大満足の初日でした。


明日はあがりこ大王に会って、鳥海山千蛇谷大滑降へ。




平標山(平標沢、ユウガイヒトサワ沢)

2015-05-01 | 2014-15山スキー
山域山名:上越国境・平標山(新潟県)
期  日:2015年4月12日(日)
参 加 者:みやぶー、どくたーQ、eyezaki、はしけん、Kino、morima(計6名)
行動記録:火打峠980m(7:20)→ヤカイ沢1400m(8:20/8:35)→左岸尾根1650m(9:05/9:20)→平標山頂1983m(10:25/11:00)→北西1960mピーク(11:20/11:35)~平標沢1640m(11:45/12:05)→尾根1820m(12:24/13:05)~ユウガイヒト沢~センノ沢出合1000m(13:30/13:45)~二居830m(13:55)=火打峠

<天候:快晴>
今回は埼玉労山山スキーネットで何度か御一緒している、岩つばめ山スキーヤーお二方とのコラボ山行。
写真展当番のあと、湯沢あたりでテン泊のつもりだったが、何とeyezakiさんご家族所有の別荘に招待されました。


赤い炎をみながら、、憧れだ。




優雅だ。




飲み過ぎて就寝。(寝坊)




QさんとKino氏(お待たせしてすみません)に別荘に来てもらい合流。
車は管理事務所前に堂々と駐車。(優越感ひしひし)




いざ出発。だいぶ雪も融けた。




ヤカイ沢に入ると、今まで見たことにないほどの巨大デブリ。




雪面が硬いので尾根にはアイゼンで。




雪庇はすべて落ちきっていた。




ここまでは雪の上を。




薮に突入。




またこの季節がやってきた。




いったん尾根に出て、




雪は途切れ途切れだが雪面を拾って。




稜線手前で再び突入。




あとは気持ちのいい稜線を、




山頂を目指すのみ。




平標山の頂き。真冬は氷付けだったが。




西ゼン源頭斜面。




越後三山から巻機山、谷川岳稜線。




仙ノ倉山もすっかり雪が減った。




平標沢ドロップポイントまで夏道を行く。




いい天気だね。




よし行くぞ~。




ヤッホーーー




笑いが止まりません。




最高のフィルムクラスト。




みな、うれしそう。




ビュンビュン飛ばします。




今日はかっ飛び大会だ。




平標沢の遙か下には何やら黒いラインが。




気にせず行っちゃえ。




んんん?沢は土砂で埋め尽くされている?




この斜面が崩壊して、土砂もろとも根こそぎ落ちたようだ。




避けて行けなくはなさそうだが、快適でないので登り返そう。




ちょっとのハイクアップ。




お疲れさま。




稜線に上がれば、




あとは滑りのみ。




土砂デブリの末端。やっぱり行かなくて正解。




今日はとってもスキーが走る。




ユウガイヒト沢にエントリー。




今日は完全に滑りまくりの山行だ。




ヤッホー!




お二人ともスキーが上手い。







最高でした。




林道に合流。




トレースを直滑降で流し、除雪地点へ。




男は背中で語るものだ。楽しい大人の雪遊びでした。




またご一緒しましょう。とてもいい場所の別荘なので、次はパウダーシーズンによろしく!!!